蒼穹のファフナーが大好きな人がいろいろ書く場所です。
#ファフナー好きなセリフ投票
もくじ
1.はじめに
>>無印
1.はじめに
こんな企画を立ち上げました。
想像以上に広がってめちゃくちゃビビりました。1人3票にしなくて本当によかった。たぶん私のツイートは見ずにタグだけ見てツイートしている方もいらっしゃると思います、非公式とタグにつけるべきでした反省。
ご投票いただいた方、ありがとうございました。乗っかってくださった方の愛に報いる記事にできれば幸いです。
投票・コメントツイートの一覧はこちらです。鍵垢、あるいはツイートが削除された場合は見れないかもしれません。ご容赦ください
集計ミス等ありましたらすみません。
本記事についてですが、
話数
票数
セリフ主「セリフ」
・寄せられたコメント
私のコメント
という構成で記述していきます。セリフはどれも本編で確認していますが、ミスがあったらすみません。
票数表記がないものは1票のものです。近いセリフに投票があった場合は、一連でまとめてカウントしています。
寄せられたコメントにつきましては、基本的には原文そのままを掲載しておりますが、誤字やコメントがセリフと一体となっていた場合はできるだけ原型を留めて最低限の編集をしております。
引用させていただいたコメントには最初の1文にツイートへのリンクをつけています。
私のコメントはあくまで私見です。
投票いただいたセリフは全てご紹介しますが、まずは得票数の多かったセリフを第4位まで発表します。
文量が多いため、投票いただいた全セリフの紹介は次のページへどうぞ。
2.投票ランキング
第1位
9票 RIGHT OF LEFTより
総士「僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を譲ってもらっているんだ。たとえそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に感謝する」
・最初聞いて衝撃だった。ファフナーという物語の在り方を象徴する名台詞だと思う。
・死んだ者に対して、灯篭を流したり戦死者として神社に遺影を飾ったりする島が『貴方が生きたことには意味がある』って言葉にしたもの
・命をかけた希望のバトンリレーが作品の根底にあるファフナーを象徴するセリフ。これがぶれないから蒼穹のファフナーという作品が好き
・夏、戦争について思いを馳せる時に、今の自分達にも通じることだよなって思う。
栄えある1位はRIGHT OF LEFTの総士モノローグより、このセリフでした。
これが蒼穹のファフナーという作品である、とこれ以上的確に伝える言葉は無いと思います。そして同時に、無印で皆城総士が人知れず背負っていたのはこの重みだったのだということが分かります。
勝ち取り受け継がれた平和という権利を行使して、さらに後のものへと残してゆくことが、この世界で生きていくということ。そうして平和は続いていく。与えられた平和の下に何があるのかを知り感謝すること。今を生きる我々にも問いかける言葉だと思います。だからこそ、こうして強く印象に残ったのかもしれません。
第2位
6票 HEAVEN AND EARTHより
一騎「選ぶんだ、何度でも! 悲しいからって諦めずに、そこにいることを選び続けろ!」
・一騎くんが最後まで操と対話し続けようとして、投げ掛けた言葉。私らもそうか…悲しくても今ここにいることを選び続けてるんだなと思うとちょっと勇気がもらえる。
・最初は操と同じでいや無理、と思っていたのに何度か見返すうちにそうだな、と印象が変わったので…。かなり主観的な好き!です。
・同化を望むフェストゥムへ人間が伝えるとても大切なことであり、最新作BEYONDにも繋がってると思う。
・天地のこの台詞がすごく好きで、かつて居なくなりたかった一騎が口にすることにとても価値があると感じる。
・ずっといなくなりたいと思っていた一騎が同化を肩代わりして消えそうになりながら、自分のように迷い続ける操ちゃんにこれを伝えるのが胸にくる。一騎も選んでここにいる
・私の人生を救ってくれた言葉です。ありがとう一騎。また一騎カレーを作っていてくれ
第2位は2つのセリフが入りました。まずは1つ目、HAEで一騎が操に訴えかけた言葉です。
ファフナーは存在と対話の物語だと思っていますが、「存在と対話」をまさに象徴するようなセリフがこのシーンの一騎の言葉だと思います。コメントを見るに、この言葉に救われている人も少なくないのだと感じます。私もその一人かもしれません。
存在することは苦しい。だけど、それでも、ここにいることを選ぶのが生きること。
この前にある「君たちを傷つけて、今更どう変われるんだ!」「俺も、総士に傷を追わせた」というやりとりから、操の状況は、過去の一騎自身にも通じる部分があることがわかります。このセリフはただ操に向けられた言葉であるというだけでなく、一騎自身がそうしてきたのだという意図もあるのだと思っています。
第2位
6票 EXODUS第26話『竜宮島』より
総士「今更だが気分が良いものだな、仲間に指揮を預けて戦えるというのは!」
・ファフナーに乗りたくても乗れず、仲間が死の淵で戦う様をサポートするしかできなかった総士が、ファフナーに乗って自身の生存限界を目前にしながら放ったこの言葉。ボロ泣きした
・自身でも成せなかった死者0の戦績を持つ剣司の指揮への賞賛、敬意、感謝、そして「いつもそばにいる」一騎とは違った「自分がいなくても皆を任せられる」剣司への信頼を感じた一言
・今まで前線に仲間を送り出すことしか出来なかった彼が、自分も仲間と一緒に戦えることを心の底から喜んでいることが本当にわかるこのセリフ。
・総士の望みってこれだったんだなあってすごく腑に落ちたセリフで、彼の死を悲しむ前に「彼は願いを叶えたのだ」って気持ちが来て切なくなりました
・喜安さんが尾道イベで行ってた「ほんっっっとうに、よく頑張ったね」という言葉が、この総士の台詞を更に引き立てるんだ
・ずっと頼むばかりの自分が頼まれる喜び、後事(戦闘指揮官)を託すに足る相手(戦況を考え多分同じ判断をしてくれた)が出来た事。その喜びに微笑んだのが死がそこに迫ってるその間際というので実は総士が消滅するシーンよりここで号泣してました。BGMも相まって。脚本を演出を選曲に怒りと喜びを同時に抱きましたよ。なんで最後までこんな過酷な事を総士に強いるんだ! でも最後にこんな幸福なシーンを作ってくれありがとう、と。
同率2位となりました、総士が最終決戦という場面で笑うこの一瞬。このシーンに寄せられた声が多くてとても嬉しかったです。
総士は無印22話で乙姫と次のようなやり取りをしています。
総士「ジークフリードシステムとファフナーの二重の負荷がかかっても、18時間は活動できる」
乙姫「それが、一番大切な人たちと一緒に居られる幸福な時間?」
総士はずっと自分はファフナーに乗って戦えないということを悔やんでいました。ROLでシステム搭乗を命じられて「前線で戦わず、仲間を戦場に送り出せと?!」と言っていたり、第1話で「行けるのなら、僕が行くさ」と答えていたり。
痛みを背負うことはできても、本当に命を散らすのはいつだって前線で戦っているパイロットたち。
EXOでは剣司がシステムに乗ることができるようになり、システムの後継者・彗も現れ、ついに自分自身もファフナーに乗って戦うことができるようになりました。パイロットを指揮して──兵士を総べて、竜宮島という皆の城を守る重責は、彼一人のものではなくなった。
最終決戦というこの局面になって、総士は改めてその喜びを噛みしめるのです。戦いという過酷な状況にあっても、前線で仲間と共に戦うことができる喜び。かつてはたった18時間しかなかったはずの「幸福な時間」が、何時間ともつかない長い旅路そのものになったのです。
このセリフ、あの声、あの表情。全てから皆城総士が心の底からそのことを喜んでいることが伝わるシーンでした。
ちなみにこのシーンで流れている曲はROL劇伴に入っている『犠牲』です。実際にROLでは流れなかった気がしますが。このセリフのせいで私はこの曲が流れると反射的にスキップしてしまいます……。
第3位
5票 EXODUS第17話『永訣の火』より
カノン「それは、私が心のどこかで望んでしまった未来なんだ。本当の望みかもしれないけど、私の探していた未来じゃない」
カノン「私は、その未来を選べない…お前といられる未来があった。それだけで、いいんだ……」
カノン「好きだよ、一騎」
・一話の「好きだろ?」「き、嫌いではない…」と答えるシーンを思い出す、数話越しの返答という演出が凄く熱い。カノンは無印も二期も17話は選択の回ですね。この選択後の次話、18話からOPが変わったの含めて目頭が熱い。
・カノンが未練を残して逝くと考えると……うん、辛い(※「お前といられる未来が~それだけでいいんだ」について)
第4位にランクインしました、カノンの最期のセリフです。いくつかのセリフをまとめさせていただきました。
angelaの「愛すること」の力もあいまって、涙必至のシーンでした。私はリアルタイムで見てテレビの前で泣き崩れ、一週間お葬式気分で過ごしました。
コメントにいただいたように、angelaのkatsuさんから「カノンの中に実はまだ戸惑いと無念さがあるまま逝く」ということが示されています。
これを踏まえると、「お前といられる未来があった。それだけで、いいんだ」というセリフの重さが増しますね。それだけでいいのだと、自分を納得させるような、言い聞かせるような、噛みしめるようなセリフ。そこで一騎がそのカノンの選択を肯定するように、祝福するように微笑むのがとても好きです。
第4位
第5位には6つのセリフがランクインしました。話数順に紹介していきます。
4票 無印第15話『記憶-さけび-』より
一騎「俺はただ…総士ともう一度、話がしたいだけだ」
(中略)
乙姫「会話は、自分が自分であり。ひとがひとである事の証拠だよ」
・この時ファフナーのテーマがズドン!て脳と胸に打ち込まれて、それが私のコアになり以後抜けません。
・島を出た一騎が世界を見た後に乙姫との対話でここにいる事を感覚的に選び取った言葉。BEYOND迄見ると更にグサグサ突き刺さるよ!
・存在か無か、究極の選択に対してのこのシンプルな台詞が、一騎の少年らしさとピュアさが強く感じられて好きです。
まずは15話、一騎と乙姫の対話より。
「あなたは、そこにいる? それとも、いなくなりたい?」という乙姫の問いかけに対する返事がこれです。真壁一騎のここぞというときに正解ドストライクのワードを返すところが大好きです。
乙姫の返事は「会話は自分と他人が違う存在だからできること」という趣旨のもの。真矢の以下のセリフは「違う存在だから対話をする必要がある(しないと自分も相手もいなくなる)」というもの。両面からファフナーのテーマそのものを表していて大好きです。違う存在だからできるし、しないと同じになってしまう。
真矢「帰ろう。帰って、もう一度話そう。それをやめたら、きっとほんとに自分も相手もいなくなっちゃうから…だから、何度でも話そう」
後述する「お父さんはフェストゥムとどう違うの」はこれを踏まえると理解しやすいですね。真矢にとってフェストゥムが「話すことをやめて自分も相手もいなくなってしまったもの」とでもいうのでしょうか。
THE FOLLOWER2で「どの道を選ぶか」という話題になったときに、島のコアに対して一騎・総士・真矢は「何を犠牲にしても希望(対話の力)を守る」という答えを出したんですよね。一騎の示した進むべき道、それはずっとこの先まで続いている。
4票 無印第20話『燈火-ともしび-』より
史彦「溝口……フェストゥムは、泣かない」
・今までのフェストゥムとの関係が逆転したことを示す史彦の言葉。シリーズの中で最も大きな転換点の一つで共存と対話という明確なテーマが示された瞬間。見てない人はほんと見て、この話マジやばい…
・私めが一番好きな話、無印の第二十話なんですけど(中略)、思い出しただけで泣いちゃうんですよねぇ
・なおこの回見ている俺が号泣してる模様
甲洋が目覚め、涙を流したシーンより。
今セリフ確認のために見返して泣きそうになりました。20話本当にいいですよね。春日井甲洋がフェストゥムと人の共存の可能性を示し、史彦のこのセリフでそれが認められた。こんなにいいセリフがありますか?
彼は泣いたからフェストゥムではない。涙を流せるのは心があるから。フェストゥムとどう違うのと言われたミツヒロ・バートランドは泣かないんでしょうね。一方HAEやBYOで来主操が涙を見せていたのも印象的です。
投票とは全く関係ないんですけどこのツイートめちゃくちゃ好きだったのでちょっと紹介させてください。首がもげるくらい頷きました。
4票 無印第26話『蒼穹-そら-』より
総士「教えてやる、僕がお前達に教えた戦い方の名を! 消耗戦だ! 痛みに耐えて戦う戦法だ! それが戦いの痛みだ、存在することの苦しみだ、いなくなることへの恐怖だ、フェストゥム!」
総士「生きていることに、感謝したいか。それが今ここにいることの喜びだ」
・無印の最終回、好きなセリフ、熱い演出のオンパレードなんですが、やっぱこれは外せない…。存在することの苦しみ、居なくなることへの恐怖…。それらを耐え続けてきた総士だからこそ刺さるセリフ。
無印最終話、総士がフェストゥムに「痛みと存在の苦しみ」を教えるシーンより。
いなくなることの恐怖がここにいることへの喜びにつながる。ファフナーを象徴するようなセリフだと思っています。戦いの痛みも、存在することの苦しみもあるけど、それでも、いやそれがあるからこそ、「今ここにいること」を喜べるんです。
後のシリーズで登場する「美羽も嬉しいよ、生まれたこと」というセリフにも通じる「今ここにいることの喜び」を最初に明確に言葉にしたセリフな気がします。
4票 無印第26話『蒼穹-そら-』より
乙姫「私、ここにいたい…ここにいたいよ…!」
乙姫「おかあさん」
・いままで島のために神様然と振る舞ってきた乙姫ちゃんの本音がつらいしこの島と世界の理不尽さを感じる
・この台詞というか、このシーンは何度見てもボロボロ泣く
・年相応というか、自分の本音を出せた瞬間、とても悲しいけど好き
こちらも最終話より、乙姫のセリフ。「いなくなることへの恐怖」を総士が教える一方で、竜宮島では皆城乙姫が「いなくなることの恐怖」に涙していたんですね。
寄せられたコメントにもあるように、今まで神格化されていた島のコアという存在が、「ひとりの少女」であることを視聴者に突きつけたシーンでしたね。一騎が言っていたように、死ぬのが怖くないなんて嘘なんです。命がある限り、生きてそこにいる限り、消えることへの恐怖は決して無くならない。それは乙姫も同じだった。
一連のシーンの乙姫の表情も、声も、全てがそれを訴えかけてきて本当に胸に刺さります。
4票 HEAVEN AND EARTHより
操「空が綺麗だって、思ったことある?」
・彼の根幹を作りつつ、蒼穹で、新たな問いかけ型だなという分岐を感じて好きです。
・あなたはそこにいますかではない、操ならではの問いかけに、総士が、そして一騎が共感したから、あの青い空を背景にしたラストに繋がってくるのがすごく印象的。HAEで描かれる青い空は本当に美しい…空が綺麗なことが泣けるアニメ…
・操の台詞、何気ない一言だけど、それまで人とは隔絶された存在だと思われていたフェストゥムにも感情が宿ることを一番示唆しつつ一言で纏めた言葉。鮒はそういう意図をさり気なく混ぜるのが上手いなと思う
続いてはHAEより操のセリフ。HAEでファフナーが新たなステージに入ったということを一言で表してくれるセリフだと思います。そして来主操という存在を表すセリフ。純粋で、単純だからこそ深く問いかけてくるからこそ印象に残るのだと思います。
4票 無印第9話『同化-わかれ-』、EXODUS第19話『生者の誓い』より
甲洋「確かに助けたぞ……一騎」
・えぐぞ19話のが一番心にグッと来ました
・仲間を決して見捨てずフェストゥムになってしまった甲洋が、帰ってきても変わらず仲間を守り続けるのが最高にしびれ
・EXODUSでの使われ方には鳥肌が立った
話数指定のあるものないもの含め、第5位にランクインしました。
「お前らがやれなかったことを、俺がやる!」と宣言したように、彼は仲間を助けるという任務を立派に果たしました。それも、何度も。無印9話で真矢と溝口を、24話で竜宮島を、26話で一騎と総士を、HAEで暉や咲良たちにニヒトに捕らわれた一騎を、EXO19話でマークゼクス改アマテラス/彗を。姿形が変わっても、仲間を助ける姿は最高にかっこいいです。
EXODUSの「守るよ、みんなを」というセリフは、翔子やカノンの遺志を受け継ぐような言葉にも聞こえます。