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名前:真壁一騎

 

立ち位置:主人公。いなくなりたい→ここにいたい→命の使い道を探すために生きる

 

生い立ち:総士に傷を負わせたこと、逃げたことへの罪悪感、責められないことに安堵する自分への嫌悪、自己否定。右腕の封印。自分から言い出せないことから、口数が少なくなる。いなくなればいいのに。剣司によって学校の人間関係につなぎとめられている。

 

経過:ファフナーに乗ることによって何かが解放される(右腕での攻撃)、汚れる(ファフナーが空色から濃紺(※小説版では漆黒)に)。総士と話す。変わっていくことへの不安、覚えていてほしい。戦う理由、ここにいる意味と、総士を知るために島を出る。対話を選び、いなくなりたかった一騎は生まれ変わる。総士(ジークフリード)の剣(ノートゥング)であることをやめ、救世主(ザルヴァートル)となって島へと帰還する。総士を理解し、総士のみているものが見えるようになる。総士と話す。カノンとの出会い、カノンに自分自身を重ねる。総士を自分の手の中から失う。自分が生きたまま違う何かになる、いなくなる恐怖。そして総士を取り戻すーー代償としての失明。「そこにいるんだろ」総士との再会の約束。微笑み。

総士の帰る場所、島で総士を待つ。「総士のいる場所に行きたい?」来主操との出会い。目が見えない、操との対話、「お前はそこにいるのか」

「俺も、総士に傷を負わせた。でも、あいつは信じてくれた」操に対して自分自身の経験を語る かつては「言い出せなかったこと」を、導かれるのではなく(由紀恵のときの例)、自分から。

目が見えるように。総士との再会。「おかえり」(総士の帰る場所=一騎のいる場所)

余命三年。命の使い道を探す。やり残したことになるのは嫌。悲観。どうしてここにいるのか。島のコアの命令、美羽と美羽の願うもの、対話の力、新たな平和を作る力を守るために他を犠牲にしてでも戦う。総士に対して命令もするように。(follow me follow you ただ一方的についていくだけじゃない)命の使い道を知るために、生きたい。総士が選んだ道を選ぶ。対話。相手の心に語りかける。一方で拒むことも覚える。総士と再会の約束。何度でも出会う……。

 

考察:「いなくなりたい」と思っていたところから、対話と理解を経て「ここにいたい」、さらには「自分の生きる意味を知りたいからここにいたい」というところまでたどりついた、名実ともに蒼穹のファフナーシリーズの主人公。命の使い道を知るため、というのは「あなたはそこにいますか?」がテーマの作品への解答、落としどころとしては最も適当なものだと思う。

意見の違う相手と対話することにかけての能力は最高(対話履歴:操、ジョナミツ)。日常会話は……「なんだ?」「なんだよ」

戦うことが自分の存在肯定になっていく。マークザイン。人間側の代表。

どういう人間かといえば、まっすぐな人間。直球すぎる人間。

個人的には:

ど直球なところがいいなぁ、と思います。とにかく主人公。

誰かの感情を察するのが上手じゃなくて。女の子たちからの好意にも気づかなくて。

でも、自分と重ね合わせることはすごく得意。鈍いけど、ちゃんと考えてるんです。わかるときはとても鋭い。

例えばカノン。17話でカノンに「安心しただろ!」とか、ああやって言えたのは一騎だったからでしょうね。次に、操。「いなくなりたい」という相手の意図を察して「悲しいからって諦めずに、そこにいることを選び続けろ」と諭したり。

あと、切羽詰まった時、お互いの生存がかかったとき、何を言えばいいのかすぐにわかる。無印15話の乙姫に対して「話がしたいだけだ」と答えたことや、EXO最終話ジョナミツに対して「お前の心は今どこにいる?」と、「どこにもいないはずの彼の存在を認める(=祝福した)」こととか。日常会話スキルがあまり高くないぶんこのあたりの才能はピカイチじゃないかなぁ、と。

それも彼がどこまでも「人間」だからなんだろうなと思います。人間だから。迷うし、悩むし、立ち止まるし、うまくいかないこともある。できないこともある、苦手なことがある。それでも物事に真摯に向き合って自分なりの答えを導き出す。遠くから見るのではなく主観的に。

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