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蒼穹のファフナーEXODUS BD第11巻特典CDに収録されていたCDドラマ・THE FOLLOWER2の感想をメモしたものです。

思うことをそのまま文字にしたのでだらだらしてます。感想も考察もごちゃごちゃ、ドラマCDを最初から順番に追う形だけど脱線しまくり。

最後の方に、まとめを書いてます。

 

ウルドの泉が「懐かしい感じがする」ってのは面白い。EXO17話のカノンもそう感じていたのかな。

対話相手は「自分の精神が選んだ人格」なのね。真矢のバートランドもそう…と。真矢が自分のあり方を選ぶ過程で、「フェストゥムとどう違うの?」と言い放った相手と話すことを選ぶ…か。「仲間のために、自分や他者を犠牲にするだけでは、人類軍とも、フェストゥムとも、父とも変わらない」自分が否定したものを否定し続ける…いや、自分があろうとした自分に…それも違う。今の自分はかつて否定した父と似ているのではないか? 本当にそれでいいのか? という、選択への不安かな。迷いじゃなくて、不安。それと、自分の選択をぼんやりとしたものじゃなくて、はっきりさせるために、あえて否定(Nicht)してくれる相手を選んだということかな。乙姫のように選択肢を与える人物でも、母や姉のように自分を守る人物でもなく、あえて違う意見を持つであろう人物と対話することで、自分の考えをはっきりさせる。みたいな。

 

ウルドの泉のあの一本道。進むか戻るか、それが選択。無印16話で総士が「強いられた運命であっても、自分で選びなおせというのか」と、選択したように。

そのときの「強いられた運命」は今回のダイアログでいう「父と同じ考えを自分に課してきた」ということ。総士は変わった。こうしろと言われてきたことに従うのではなく、自分自身の考えを持つことを選んだ。…きっと乙姫は祝福してくれるんだろうなぁ。織姫もまた、そう。

 

一騎くんあれ、たがいに同化しあってたのね。乗っていた器、つまりはマークザインも、一騎自身も、島で眠っている。……芹……。

 

島のミールは、フェストゥム因子を持つ子供達と共鳴しているらしい。たぶん世界中のどこにいても。ミョルニアが「アルヴィスの子」って呼んでたやつ…

 

真っ先に総士の安否を心配する安定の一騎さん。誕生日のくだりで真矢に気持ちが向いたかと一瞬でも思った私がバカだったよ。。やっぱり一騎は一騎だ

 

なぜ意志が一つでないと島のミールと調和できないのか?

それは島のミール自身は選ぶ力を持たないからだろう。乙姫に教えられてやっと生と死を理解したように、織姫自身には未来を選ぶ力がなかったように。カノン一人が未来を選び、導いたように。ミールは多くの可能性を持つが、ミール自身はこれから進む道を選びはしない。あくまで選ぶのは島に生きる人たちだ。未来を導くという言葉は、ミールを導くという言葉に置き換えてもいいのかもしれない、ここでは。ミョルニアの言葉を借りるならば、ミールがもつ可能性をどう分岐させるかを一騎と総士と真矢が選ぶ、といったところか。世界をどう祝福するか…祝福というのは変化を肯定すること。ミールの変化を肯定する方法を選ぶ、ミールがどう変化するか選ぶ…どんな未来を選ぶのか? と、この場合はいえそうな気もする。(あくまでここの場面では)

 

僕の部屋から9歩の距離にある。極めて便利だ。……11歩じゃなくなった。CCTSの射出に使われたのが第11ナイトヘーレではなく第10ナイトヘーレだったように、一騎と総士の間にある11という数字が、一騎と総士の関係が、変化することの示唆?(深読みしすぎ) でも、一騎と総士の関係が変わったのは確か。それは総士がいなくなってこそうしがここにいるということじゃなくて、一騎の視点からみれば、follow youだけだったのが無印からHAEであり、follow me follow youになったのがEXO。総士からみればfollow meだけだったのがfollow me follow youになった。「頼むどころか命令か」「行こう、総士」が表すように、ね。逆転じゃないのは、「俺も選ぶよ、総士が選んだ道を」ってセリフが表してる。

 

はい、皆城です。がまた聞けて嬉しい

ここで流れ出すのが「対話と真実」……対話ってワードが入った曲は意識的に使ってるのかな……

公蔵さんが「極めて重大」とか言うと「皆城語…!!」ってなる(

敵意むきだしの魔王総士様モードなの笑う。声低いwww

 

紅音さんの「誰のことかは問題ではない」っていうのが、今回の話のキモだな。「敵と味方」という二次元的な考え方を捨てろ、ということ。敵と味方、すなわち「島とそれ以外」。島を捨てることも厭わない、と。今を生きる命を使って、彼らは希望を求めたから。希望のために……それが彼らの選択。だから最終話の織姫は、「一番希望に満ちた未来」という表現をしたのだ。それが島が犠牲になることであったとしても、希望を選んだから。竜宮島は、彼らは、希望のために戦いに身を投じたのだから。こうしてみると、ファフナーという作品の中でのテーマの一貫性というのは素晴らしいものがある。「希望のために戦いに身を投じる」という選択に対して、「希望のためなら誰が犠牲になることも厭わないか?」という現実を突きつけて、「そうだ」と改めて選ばせる。彼らはあくまで希望を、未来を求めたのだから…。

 

真矢のボーダーラインの「鏡」が何を意味するのかがいまいちつかめていない。自分の姿を映すもの…うーん?

大切なものがそこにある。わからない……考えてみる必要がありそうだ……STAND BY MEを聞きたい。。

 

ここで真矢に第3のザルヴァートルモデルを操る力があることが示されてる。自分の命を使うことで、自分の守りたいもの=味方を守るために、そうじゃないもの=敵全部を壊せるだけの力が。真矢はそれを選ばなかったが、ミツヒロはそれを使うことを選んだ。(まぁ選ばされたと言った方が正しいのだが)

理由のない憎しみ、理由なき力、それらを持つミツヒロ、その反対にあるものが、憎むことにもそうじゃないことにも理由があって、持つ力にも使う理由がある真矢。そういうことかな…(こじつけ)

 

公蔵の提示した、「引き返す」こと、「ナレイン将軍たちを追い出し、遠見や広登を助けに行くこともせず、再び世界から姿を隠すこと」は、「島の平和」を求めること。

かつて世界から姿を隠し、島の平和を求めたことによって、島の平和を知った子供達は、今度はその平和を広めようとした。そして島だけの平和じゃない、世界の平和を求めた。それは島の子供たちのいう「希望」であり、さらにその子供、かつ希望そのものである美羽のいう「誰も痛くなくて悲しくなくなった世界」でもある。

島の平和、つまり仲間を守ることだけを求めていては、迷路=戦いから抜け出せない。音楽劇でのセリフが印象的だ。「次の世代が生き残るために敵と戦い続けて、それで平和が訪れるのは何十年先なのか?(要約)」

ここで思い出しておきたいのが、「戦争」という言葉。無印で甲洋が「戦争なんだぞ」と言ったり、EXO2話の暉が「2年ぶりの戦争だ」と言ったように、人類とフェストゥムの戦いは「戦争」だ。

戦争とは、皆殺しや敵の殲滅が目的なのではない。あくまでそれは手段であって、戦争を終わらせるのは「講和条約」だ。

「敵と話し合うことはできないのか?」と音楽劇で芹が言った。まさにその通り……話し合わなければ、戦いの終わりは、迷路の出口は見えないのだ。

その話し合う力こそが、希望(エスペラント)。その希望のためには、仲間を守る=島の平和だけを求めていてはいけないのだ。

 

どうして島の平和を知る子供たちが、島の平和を捨てる決断をしたのか? 島の平和を求めた大人たちは間違っていたのか? そんなことはない。むしろ、島の平和があったからこそ、彼らは失うものがなかった。バートランドやヘスターが、「たくさん失って、苦しんで、戦いだけになった」のであれば、逆に失うもののなかった子供達は、戦い以外のことを知っているのだ。広登の言葉を借りれば、「島が平和を与えてくれたから、世界を憎まずに済んだ」。

だから島の子供たちは、さらなる希望を、さらなる平和への道を選ぶことができた。迷路の出口を探しにゆくことが、できる。

島の子供たち……彼らこそが、誇り高い未来。史彦さんの言葉の重さが沁みる。

 

っていう考察をしてるときにphilosophiaが流れてきて改めて歌詞の良さに気づくよね。

 

総士が「この島の在り方を否定する」って言ったくだり、声が震えてるのが最高に好き。ついでにそのあと「お前は今、未来を選んだのだ総士」って言われたあとの「え?」がかわいい。

 

そして!!!!「いってらっしゃい、一騎」「いってきます、母さん」!!!!!あーーーーーーーー;;;;;;;;;;;

もう言葉にならない 島のミールに感謝

いってらっしゃいといってきますがあるってことは、おかえりとただいまがあるってことなんだよ。「ここがいつでもお前の帰る場所である、それが俺と母さんの願いだ」

真壁紅音が原点であり帰る場所。そこに対話の可能性(土に触れること)がある。最高です。

 

最後のポエム、「新たに生きゆく者こそ、託された未来そのものだということを」……これ史彦さんと同じだなー。「諸君こそ、我々にとっての誇り高い未来である」(EXO25話 成人式のセリフより)

 

◆まとめると

「希望のために戦いに身を投じる」という選択に対して、「希望のためなら誰が犠牲になることも厭わないか?」という現実を突きつけて、「そうだ」と改めて選ばせたのがこのドラマCD。

島の平和を知る彼らだからこそ、その平和を広め、「誰も痛くなくて悲しくなくなった世界」のために、希望を求めることができたのだから、これまでの島の在り方が間違っていたわけじゃない。これまでの島があったからこそできた選択。

島の平和を知る彼らこそが、未来。希望とそれによってもたらされる平和。そのためには、敵味方を区別してはならない。犠牲を厭ってはならない。

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