蒼穹のファフナーが大好きな人がいろいろ書く場所です。
#ファフナー好きなセリフ投票
3.投票いただいたセリフ一覧(作品別)
>>無印
3.投票いただいたセリフ一覧
ここからは投票いただいたセリフを全て紹介します。リンク作業が面倒だったのでURLを直接貼っています。
<無印>
1話 楽園~はじまり
「ヴァッフェラーデン、起動!!」
「ナイトヘーレ、開門!!」
・誰もがいちどはくちにした台詞さ!(cv.ウォルタ~バ~ゲストさん)
https://twitter.com/mechanism_az/status/1180425836182175745
無印1話では上が公蔵、下が総士(第11ナイトヘーレ)のセリフでした。たぶん他にもいっぱいあると思いますが。
2話 告知~いのち
史彦「今日はもう、帰って来ないかと思ってな」
・ファフナーは親がちゃんと親してるっていうのを無印で最初に実感したシーンなので…
https://twitter.com/vendmachine11/status/1180504528459689984
この直後のシーンでは、「家には戻られないんですか」という由紀恵のセリフに対して総士が「家? そんなものは、今日なくなりましたよ」と返している。端的に一騎と総士の立場の違いを表していて胸が……ぎゅっとなります……。
3話 迷宮~しんじつ
総士「いつからだろう……人が空の飛び方を忘れてしまったのは。いや、忘れたのではなく怖くなったんだ。この星の空は、人のものではなくなったから。そんな空に、僕たちは翼を広げた」
皆城ポエムが早速ランクイン。人のものではなくなった空でも2人なら飛べるんです。
STAND BY ME
2票
衛「何もできないかもしれないけど、一緒にいることはできるから。一騎もそうでしょ?」「総士のそばにいてあげたいんじゃないの?友達だから。違うの?」
一騎「え……いや、違わないと、思う」
・衛は誰よりも早く、何故戦えるか、の本質が分かっていた……とても優しくて強い子だった……
https://twitter.com/VtjsOHBPYMHT63j/status/1180821775631781888
・5年間話もせず、総士から逃げようとしていた一騎なのに、「友達だから傍にいてあげたい」と思ってることが分かるシーンだから。あのギッスギスを見てきてそう思ってると思った衛もヤバい。
https://twitter.com/shiooishii/status/1180524399310467073
STAND BY ME、ドラマCD4本の中では話題になることが少ないイメージですが2票入ったのに驚き。愛されてますね。コミカライズでSTAND BY MEの話を拾ってくれたのめちゃくちゃ嬉しかったです。
さてこのセリフですが、私も大好きです。何もできなくても「一緒にいる」ことはできる、という一つの答えを衛は既に得ていたんですね。ここにいる私もあなたも、一人じゃない。別々の個人だけど、一緒にいるんです。ROLの「今そばにいてくれるのがあなたでよかった」という言葉にも通じますね。
6話 翔空~ぎせい
翔子「私、約束守れたかな 一騎君…」
島民が洗礼を受ける回だと思っています、第6話。
羽佐間翔子、6話の時点で「自ら選んで戦う」ということができてるんですよね。島のためではない、一騎くんのために戦う。一騎くんと約束したから、島を守る。そして最後の言葉がコレ。非常に一貫した行動です。
この話のポエムで「約束が受け継がれるものだ」ということに言及されますが、この約束はカノンや甲洋に受け継がれているんだろうな~と思います。
カノン「島を奪わせはしない! 母さんがいる島を、みんなの島を!!」(EXO第17話)
甲洋「守るよ、みんなの帰る場所を」(EXO20話) ※このシーンでカノンと翔子の幻影が見える
CDドラマ No Where
総士「島にいる人間を一人残らず滅ぼすような戦い方を、僕が肯定するわけにはいかないんだ!」
・真矢に言い聞かせるように淡々と説明していたのが、口を挟む暇を与えず感情に任せてヒートアップしていく総士の演技が素晴らしい
https://twitter.com/McKay36987504/status/1180284863724675073
わかります。めちゃくちゃわかります。ここの総士の激昂が、隠されていた総士の本音の部分なんでしょうね。たかだか14歳の少年に課せられた重責と、心の内に抑圧された激情。総士は翔子や甲洋がいなくなったその痛みや悲しみを背負った上で、その先を見ている。その先を見ざるを得ない。立ち止まっていられない。L計画後のあの瞬間から、いなくなった彼らが残したものを少しでも未来に繋げる覚悟をしていたんでしょうか。
12話 不在~あせり
史彦「積極的な自己否定の先にあるのは、絶対的な肯定だ。いつか一騎と君がそこに辿り着けることを願っている」
ここの史彦と総士の会話、今風の言葉で表すと「クソデカ感情」を淡々と語り合ってるんですよね。この辺りの一騎と総士の感情の応酬、ファフナーの沼が深い理由その1だと思います。無印にしかないこの重さ、めちゃくちゃ好きです。
「安定したがっていたのは、僕の方です」「あいつの感情や深層心理、戦闘時の思考を何度も共有してきた」「君よりは分かってるさ」この爆弾発言全部12話に詰まってます。
1人と1人が互いのことを大切にする一方で生じる「自分は相手を理解したつもりになっている」という過信、相手に向き合い話をすることを欠かすとどうなるか、というのを究極的に表現したような関係がここにある。蒼穹のファフナーをよろしくお願いします。無印のこういうところが大好きです(いや全部好きですけど)。
13話 侵蝕~フェストゥム
真矢「ほんとに来てほしい人は、わたしじゃないよ。きっと」
・この台詞に込められているものを考えると、本当、胸が痛い
https://twitter.com/sayuki_f/status/1180263436313223170
ヒロインにこんなセリフ言わせるアニメありますか!?!?!?
総士とも一騎とも話をしようとした真矢だから言えるセリフなんですよね、これ。一騎の言葉も、総士の言葉も聞いて、受け止めて、自分の目で世界を見ている遠見真矢だから。
14話 覚醒~せんりょう
洋治「願わくば、お前たちともう少し会話がしたかった」
生前、「私は彼らと会話がしたいだけ」と言っていた紅音に通じる部分がありますね。会話をしたかった紅音の影響を受けたフェストゥムと、日野洋治は会話をすることができた。日野洋治と真壁紅音、あまりにも未来を見ているのでは……?
やがて来主操が生まれ、フロロやセレノアやレガートが生まれ、人とフェストゥムは同じ言葉で会話をすることができるようになっていく。逆にフェストゥムの言葉を理解する日野美羽やエスペラントも生まれる。会話するのに必要な「言葉」を、一方的ではなくお互いに学んでゆくフェストゥムと人類が好きです。
15話 記憶~さけび
2票
乙姫「この宇宙と私たちの、おとぎ話。神様が私たちにくれた、嬉しくて悲しい、私たちだけの物語」
・乙姫ちゃんの台詞が好き。ファフナーが描く「生と死」が好きなんだけど、それを表す代表的な台詞だと思う。ミールが死を学んで受胎能力を失ったって設定好きなんです。生まれなきゃ死なない。生まれればいつか死ぬ。でもそれは生まれない方がいいの?ってことではなくて、「生命だけが持つ嬉しくて悲しい物語を体験できた」って語るのがとても好きなんだ。生命を大切にしようと思う。
https://twitter.com/miku_mk_0601/status/1182777593113669632
しかもこのセリフを皆城乙姫という、ミツヒロに言わせれば「苦痛だけの人生を与えられた」存在が言うんですよ。母に、ミールに生かされた命。代わりに彼女は島に縛られ、島と一心同体になって傷つく痛みさえも背負い、長くない人生の最後には島と一つになって消えることが決まっている。
そんな彼女が「嬉しくて悲しい私たちだけの物語」と命を評するのがとっても好きです。ありがとう。島のコアたる彼女がこういう人の心を持っていた、というのがEXO26話の澄美さんのセリフをより重くしますね。
第5位 4票
一騎「俺はただ…総士ともう一度、話がしたいだけだ」
(中略)
乙姫「会話は、自分が自分であり。ひとがひとである事の証拠だよ」
保「うちに帰っていいか。原稿の締切があるんだ」
かっこいいよおやっさぁああああん!!!!!!!(拍手喝采)
こんなセリフが言える親父になりたいですね。
16話 朋友~おかえり
総士「たとえ強いられた運命であっても、自分の意思で選び直せというのか。乙姫」
このセリフ、皆城総士という人間を象徴するセリフだと思っています。めちゃくちゃ好きです。
そんな彼だったからこそ、彼に存在を託された2代目が『ここにいると定められたのなら僕はその運命に抗う』という意思を見せたのがとても嬉しい。先代は、自分が守らなくてはいけない妹(島そのもの)がいた。島に縛られた妹がいるから、自分はその運命から決して逃げることができなかった。抗うなんて選択肢は初めから総士の中になかった。乙姫はそんな総士に対して自分の意思で選び直せと示したのですからこの兄妹業が深い……。
2代目の皆城総士を考える上で、初代を表す一番大事なセリフだとすら思っています。「どこにいればいいか分からない」というセリフで発狂しました。お前が信じたそこにいる今を照らすんだ皆城総士!!!
2票
一騎「だけど今は、少しだけ、分かった気がする」
総士「……何が分かった……」
一騎「お前が…苦しんでたことが。俺たちが何も知らないときから、お前は島を守ろうとしてくれた。翔子のときも、甲洋のときも、お前一人で痛みを背負ってた。お前は決して……」
もうこのあたり一連のセリフ全部聖書に載せましょう。
互いに見ているものが違い、考えも違い、話をしなかったから分からなかった。一騎が同じものを見て、総士を理解しようとしたことで、少しだけ理解ができた。
理解に必要なものは相手の視線に立とうとすること、話をしようとすること。たった一文をこんな形で16話かけて表現した蒼穹のファフナー本当にすごい。
総士は、一騎はもう帰ってくるとは思っていなかった(12話の会話より)。きっと一騎のことを理解したかったし、理解したつもりでいただけに、一騎が何も言わずに島を出て行ったことは大きなショックだったはず。そんなところに一騎が帰ってきて「お前は決して(一人ではない)」なんて告げたら泣いちゃいますよ……。皆城総士が、真壁一騎に理解された瞬間。今までたった一人で背負ってきた重責が、一騎に理解され共有されたその瞬間。
4話で一騎の命令無視の責任を一人で被っていたように、総士は痛みは全部一人で背負い込もうとしていたんでしょうね。no whereで真矢に吐露してしまった本音も、元はきっと自分一人で抱え込んでおくつもりだったものだったのだろうと思います。それを一騎がほんの少しでも、理解した。その瞬間の嬉しさが、流れた涙こそが、対話と相互理解がもたらしたもの。
ところで皆城総士が涙したのはこの瞬間だけなんですよね。自分の体が砕け散る直前でも、本当に自分が消えると悟った瞬間でも、彼は笑っていた。皆城総士…………。
総士「5秒待て!」
・接続を絶って涙を拭き何事も無かった様に曇りなき眼で前を向く総士が好き!
https://twitter.com/Madhuri166/status/1180678797059751937
分かります!!!!!!(これを分かった上でEXO10話を見ると「そのセリフを軽々しく使うな!」と思う面倒なオタクの自分が顔を出します)
翔子がいなくなった痛みも、甲洋がいなくなった悲しみも、決して人に見せずに前を向いていた総士が、一騎に理解されて感極まった「5秒間」の重さがとっても大好きです。
総士「一騎、僕の見ているものが見えるか」
一騎「ああ、見える!」
・システムで感覚を共有している設定だけ考えれば事務的なやり取りでありながら、経験を通して相手の気持ちが理解できるようになったことをこれ以上なくシンプルに宣言していて好き。
https://twitter.com/celery1066/status/1180639983947829248
これです。私が書くことはもうないです。ありがとうございました。
17話 生存~しかけ
総士「よく見ろ、ベッドがある。テーブルとソファーがある。机があって、壁には写真も飾ってある」
一騎「それ、1枚だけか……?」
総士「見ろ、コンパクトなバスルームまでついている」
(中略)
総士「自動販売機だ。僕の部屋からほぼ十一歩の距離にある。極めて便利だ」
総士の不器用さがよく分かるシーンその1。「さ、話そうか」で足を組むぎこちなさも好きです。ここで初めて総士が「コイツなんか面白いぞ」という一面が描かれた気がします。一騎が総士と真っ正面から向き合って話をすることで、やっと見えてきた部分です。
同時に、「戦闘中の痛みのフラッシュバックという症状を抱えている」ということがサラッと告白されます。一人で痛みを背負っていたんですね。実際のフラッシュバックの症状が描かれるシーンは18話、こちらの「お前たちの痛み、忘れはしない……」というセリフも大好きです。総士は痛みによって彼らの存在を記憶している、というのが痛みによって存在を得た皆城総士らしくてとても好きです。
カノン「前はいた、今はもういない」
投票いただいたツイートには話数表記がありませんでしたが、17話に入れました。
無印11話では「前はいたが、今はもういないものだ」という発言もありましたね。
このどこにもいなかったカノンが一騎に、竜宮島に出会って変わっていくのがとても好きです。投票いただいたセリフでその変化がおおむね追えるので今後も言及していきます。みなさんカノン好きですね……私も好きです……。
一騎「お前がそう決めたんなら、一緒に消えてやる」
一騎「生きよう、二人で。みんなの分も」
・個人的に私のファフナー人生で染み込んでるどちらも一騎からカノンに投げかけられた言葉。「でもお前なら」って言葉が見える様で、色んな意味と色んな感情が織り交ざる好きな台詞。
https://twitter.com/gansuns_6/status/1180468681731559424
2つ目のセリフはEXO17話ですが、まとめてコメントいただいたのでここにまとめさせていただきます。
これは投票いただいたセリフではないですが、
一騎「自分なんか、どこにもいないって思ってるから…。命令された時、お前、安心しただろ! ずっと誰かに命令されるのを待ってて、自分じゃ、何も決められずに、ずっといなくなりたいと思ってただけだろ!」
このセリフも含めて、17話の一連の会話がとても好きです。この状況で「お前安心しただろ」なんて心の奥底に突き刺さるような言葉(カノンに言わせれば「私の心をバラバラにする」)を発せられる真壁一騎がとても好き。そして一騎は、命令されれば自分でさえ殺せる少女に「自分で選択する」という1番の難題をぶつけた。あまりにも的確すぎる。真壁一騎のここぞというときの対話力が大好きです。
14話では「気にするな、俺たちは兵士だ命は惜しくない」と言いながら戦う人類軍に対し、一騎は「そんなの嘘だ」と発言しています。本当に、心から死んでもいいと思っている人はいないと考えているのかもしれません。自分の存在が消えることの恐怖は、ここにいる人間誰しもが持つものだから。
いなくなりたいと思うほどに思い詰めた一騎が「もう一度話がしたいだけだ」ということに気付いて選択したように、いなくなっても構わないと思ったカノンも心の奥底に違う想いが眠っていると考えたのかもしれない。自分がそうしたように、お前も選べるだろう、だって「お前はそこにいるだろ、カノン」。
一騎がカノンに突きつける言葉は、間接的にカノンを導くようにも聞こえます。
18話 父親~おもいで
元人類軍兵士「私は豆腐など作れません!」
行美「これから学ぶんだよ。戦争しか教えてもらえなかったあんた達に、平和ってもんを教えてやるよ!」
これぞ竜宮島、というセリフですね。私も好きです。一騎が島の外を見て「戦いばかりだ」と言っていたように、戦いしか知らなかった彼らに、竜宮島が守ってきた平和が伝えられるのです。大人たちがなぜあの生活をしていたのか、その意味が再確認できるシーンです。
史彦「お前は一人じゃない、一人で戦えるわけがない」
一騎(かずき)などという名前ですが、彼は一人では戦えないんですね。CDCでサポートしてくれる大人が、共に戦う仲間がいるから戦える。口数は決して多くない史彦ですが、その分一言一言に重みがあるように感じます。
このシーンの後で総士がひとりフラッシュバックに耐えるシーンが挿入されるのがまた心にくい。共に戦い、痛みですらも共有する総士がいるのだ。Now Hereでは、真矢に皆城くんがいなくても一騎くんは戦えるのか?と聞かれて一騎は答えに窮します。
一騎は総士がいるから戦える。お前が行くなら俺も行くし二人なら空も飛べる。ひとりではできなくても、二人ならば。蒼穹のファフナーってきっとそういうお話なんですね。
CDドラマ Now Here
真矢「なんで戦うか、なんてことより、なんで戦えるのかってこと。みんながいるから戦える。それ以上大事なことなんて、あたしにはなんにもないよ」
・確かにそうだよなって、ものすごく響いた台詞。戦いたい人なんて誰もいないんだよね、本当に。
https://twitter.com/moribaby/status/1180483256233291778
ファフナーだから、遠見真矢だから言える「なんで戦えるのか」のセリフ。竜宮島の子供たちが、どこまでも普通の子供だから出てくるセリフ。カノン・メンフィスや人類軍兵士はきっと考えたこともなく、考える余地すらなかったこと。竜宮島が育てたのが人を撃てない真壁一騎とこの遠見真矢なのだと思うと、島民としてとても嬉しいです(保護者目線)。
前後の一騎のセリフについては上で書きましたので省略。
乙姫「これは本当はしてはいけないことなの。総士には、ないしょね?」
・ああああああないしょね?がかわいい コアとしてのお母さんみがありながら妹っぽい悪戯感も両方あって乙姫ちゃんの可愛さが凝縮されている台詞 ないしょねは全人類聞いて
https://twitter.com/VtjsOHBPYMHT63j/status/1180380803399729152
乙姫ちゃんが島のコアという超存在である以前に幼い一人の少女なのだなと分かっていいですね!!!! えこひいきっていうんだよ~~~!!!!!!!
確認しましたがCDドラマ『Now Here』19分48秒~ですよろしくお願いします。
18話 父親~おもいで
3票
真矢「お父さんはフェストゥムとどう違うの」
・良くも悪くも、これが一番最初に頭に浮かぶ。これ、無印でもEXOでもBEYONDでも、命題だと思うの
https://twitter.com/koto230/status/1180688849057370115
このセリフ好きです!!!!! とこの記事で言うの何回目でしょうか。ファフナーのセリフは本当にどれも好き。
真矢はCDドラマ『GONE/ARRIVE』で次のような発言をしています。
真矢「フェストゥムになくて、私たちにあるもの。それがこれなの。これを確かめたくて私、ここに来たかったんだ。私の、心の中に…」
ミツヒロ・バートランドには心がなかった、と真矢は感じたのでしょう。
みんながいるから戦えると思っている真矢には、戦って敵を倒せれば何も残らなくていいと考えているミツヒロは、フェストゥムと違わないように見えたのかもしれません。
詳しくは以前ここで語ったので私の言いたいことはこちらです。
https://twitter.com/fafner_hina/status/1162678262516080641?s=20
19話 真矢~まなざし
真矢「皆城くん。皆城くん。なんで私の武器、ロックしてるの。外して」
総士「手を出せば、敵は君に向かってくるぞ」
真矢「だから何? あたし、ここにいるんだよ」
真矢の冷静な声、普段の甘い声とのギャップでクセになりますよね。好きです。
さて、投票いただいたのは上の1文だけでしたが私の一存で続きのセリフも書きました。
スコープを覗いて武器を向けることは「ここにいる」と宣言すること。これが人類軍の核とファフナーの最大の相違点だと思います。小説版だと被同化状態と表されていましたが、要するに「相手の懐に飛び込み直接触れること」が重要なのです。
遠い安全な場所からワインやシャンパン片手に眺めているへスターとは違い、私はここにいると高らかに宣言して同じ舞台の上で競い合う。傷つき痛みを背負いながらも戦場に立つ覚悟がなければ、相互理解など成し得ない。一方的な殲滅行為はその可能性を閉ざす行為に他ならない。里奈がよく言う「波長を合わせて」というのも、相手に合わせて対応を変えることでより近くへ行こうとする行為です。相手を傷つけるために相手を理解するのです。
そういう意味では、HAEで人類軍の武器を模倣したエウロス型や、BYOでクロッシングという人類の技術を利用して攻撃してきたベノンからはかなり人間に近づいているなという印象を受けますね。
20話 燈火~ともしび
史彦「売れん!!!!!!!!」
・可愛いから
https://twitter.com/3858548385wwww/status/1180428200603602944
可愛いですよね~~~~~!!!!!!!!! それを買っちゃう千鶴さんも微笑ましいですなんで結婚してないんですかご祝儀包んでおきますね!!!
咲良「総士!あんたもこっち来な!」
・何かと反発してたけどやっぱり仲間なんだなぁと気にかけてくれるのが嬉しい
https://twitter.com/byousisi/status/1180157351178858498
咲良も総士のことを信頼しているのが伝わるワンシーンです。やっぱり仲間なんですね。わかります。
第5位 4票
史彦「溝口……フェストゥムは、泣かない」
21話 咲良~みらい
行美「大粒あんこは、アンタを喜ばせるためだけに生まれた、竜宮島で、たった一人の、本物の漫画家さ」
・何度見てもこの台詞はホント心にくる
https://twitter.com/sora_29_77/status/1180418927769214977
一人息子のために生まれた本物の漫画家。保さんが本当にいいお父さんだし、竜宮島という失われた文化を残していた場所で「本物の漫画家」が生まれたのがとっても好きです。きっと再現するだけのBYOの偽島では生まれなかったのが彼のような存在でありゴウバインだったのかもしれませんね……。
咲良「がんばれ、がんばれ男の子」
・15年間いちばん好きなシーンで好きな台詞です。ここの咲良の声が優しくて、愛おしさすら感じて、好きです。剣司の頑張りも含めて。エグゾで結婚してくれてありがとう。
https://twitter.com/AzuzA_03t/status/1180124810472374272
普段はお調子者でちょっと情けない一面もある剣司が、自分よりもずっと強い一騎と戦う。
一騎が戦えるのは総士がいるからだったように、剣司が戦えるのは咲良がいるから。咲良のために頑張る男の子・剣司が好きだし、それを普段は強気な咲良が優しく見守っているのが大好きです。
この直後に散る桜、倒れて心が消えてゆく中で剣司の名前を叫ぶ咲良、そして流れるSeparation、という一連の流れが心臓止まるくらい好きです。どうしてこうも切ないシーンが作れるのか。
22話 守護~ちから
2票
衛「きっと、ハッピーエンドで終わるんだ。そのために戦ってるんだから」
サンタさんの正体を知った子供のようですね。そして彼はゴウバインという仮面にすがることをやめ、自分自身として、小楯衛として仲間を守るために戦うことを決意する。
乙姫「今は戦うしかなくても、いつか違う道を選べることを忘れないで」
・乙姫ちゃんが願い、総士が守りとおした言葉だから! シリーズが進めば進むほど重みが増していく言葉だと思う…
https://twitter.com/Tsubaki_fafner/status/1180137106082975744
乙姫「私がここにいたことも、忘れないでね」
・乙姫ちゃんの、総士に伝えるこの言葉。ここの兄妹の会話が本当に好きです…。
https://twitter.com/t_0x0f/status/1180672450993872898
皆城総士と皆城乙姫、最後まで普通の家族でいられない皆城家の切なさを感じるとともに、今まで交わした言葉は少なくてもお互いのことが分かっているのが好きです。BYOで作られた偽物の乙姫に嫌悪感を抱くと同時に、乙姫は僕の妹だと泣き叫び敵を憎むことができた皆城総士がいたかもしれないという可能性を思うと言葉も出ないです……。
2票
カノン「たくさん、困った。たくさん、考えた。答えは、一つしかなかった。私はここにいることを……この島にいる事を、選びたい」
17話で選べと言われてから、竜宮島で生活して、容子や一騎や咲良などみんなと触れ合うことでカノンが選び取ったもの。「前はいたが、今はもういない」と言ったカノンがこのセリフを言えるようになったのがとっても嬉しいです。
このセリフをEXOで「たくさん、考えたんだ。たくさん、迷った」と一騎に返されるのがずるい。そんな風に言われたらカノンは絶対に止められないのに。真壁一騎そういうところだぞ!!
衛「もう誰も悲しませない! 僕が…僕が守るんだぁぁぁぁぁ!!」
・彼は最高のヒーローです!
https://twitter.com/Astraea1117/status/1180123837872033792
仮面を外して、ここにいる自分自身の存在を晒して戦うことの恐怖を知った小楯衛の強い決意が大好きです。誰も悲しませない、ハッピーエンドにしてみせる。そんな思いを背負って、恐怖に打ち勝ち仲間のために戦うヒーロー……本当にかっこいい……。その思いは決意は2代目に、3代目に受け継がれて、きっと剣司と咲良の子供に受け継がれるのかなと思うと、彼の決意は絶対に無駄じゃなかったのだと言える。ファフナーのこういうところが大好きです。
ここで流れるマークザイン本当にかっこいいけどとても主人公曲とは思えないですよね。これだから処刑用BGM(仲間含む)とか言われるんですよ!! 好きですけど!!!!! 好きですけど!!!!!!!!!
23話 劫掠~おとり
彩乃「でもねその代わり、あんたの代わりに誰かがファフナーに乗るんだって事は忘れないでちょうだい。それでも戦いたくないって言うなら、母さんが、あんたを守ってやるよ」
・島の事が有れどそれ以上に親は子供が大切なのよ。この扉越しの言葉が最後ってのが…
https://twitter.com/moto846/status/1180365533872476162
衛を亡くし、失意のどん底で引きこもる剣司に対して扉越しに母・彩乃がかけた言葉。
いざとなったら逃げなさいと咲良に耳打ちした澄美のように、竜宮島の大人たちが見せる「親」としての一面が大好きです。いつもはバカ息子と言う彩乃さんが、剣司を守ると言うのです。
一番守りたかった咲良を電池切れで失い、さらに自分を守ってくれた衛や母親を失い、それでも立ち上がることができた剣司は本当にかっこいいですね。しかし無印このあたりの絶望感は独特で、ファフナーの他シリーズ含めて他のどんな作品にも無いものだなと思います。そんな絶望の中で描かれる小さな希望こそが何よりも価値のあるものに感じられます。
イドゥン「その傷は罰だ、お前の汚らわしい行いに対する、当然の報いだ」
総士「違う、この傷が僕を僕にした」
・総士の心を読んだ上での台詞なのでこれは、幼い総士が自分を罰してた台詞なんだな、と思うと泣いてしまった思い出。
https://twitter.com/shamrock4319/status/1181542342362193920
やめてくださいそのコメントは泣いてしまいます。皆城総士が心の中でかつて考え、そして乗り越えてきた言葉なのでしょうか。自分ひとりでそんな葛藤を乗り越えることができていた皆城総士、一騎たちのずっと先を一人で歩いていたんでしょうね。
道生「テメェどこ行くんだよ……そっちにゃ、弓子がいるんだよ……生きて帰るって約束……」
そして射出されたコクピットブロックを叩きつけるというマークニヒトのえげつない攻撃。「え?」と頭が真っ白になりますね。フェンリルが炸裂して彼の機体もコクピットも写真も全て跡形もなく消えたところでSeparationが流れ始める。先ほども書きましたが、この絶望のドン底の描き方が本当に胸に刺さります。
一騎「総士!総士!総士っ!総士っ!うわぁぁ!!総士、総士!総士!総士!総士ぃぃい!!!」
・全部の総士、に感情が一つずつ込められていて、半狂乱の状態の一騎の慟哭が初見視聴時にとても心に刺さったので…
https://twitter.com/reireikitikiti/status/1180125915579158528
24話 対話~ミール
一騎「総士を返せ!」
・声優さんの演技で一番びっくりした。こんな声が出せるんだって。「返せ」は、対象が自分のものである場合に使う言葉なので、すでに総士くんは一騎くんの一部になってるんだと思いました。
https://twitter.com/nijikuma88/status/1180352719988461569
伝説の9連呼、24話も入れると11連呼。ここまで1つの言葉に感情を込めて、心にグッと迫るように叫ばれるシーンは他に無いと思います。あまりにも凄絶で、筆舌に尽くしがたいとしか言いようがないです。
行美「子供達は、復讐の道具じゃないよ」
・現実には子供達を戦わせなければ島は全滅してしまう。でも、何のために戦わせるのか、その線引きはきちんと引かなくては竜宮島が作ろうとしてきた「平和」が根底から崩れてしまう。島の理想が詰まったセリフ。いつだって現実は理想通りにはいかないけれど、それを理由にして理想を掲げることを諦めてしまってはどんどん「自分」がすり減っていなくなってしまうのだろうなと。ただフェストゥムを滅ぼすことだけを考えて島を出て行ったミツヒロの最期を見てもそう思う。
https://twitter.com/HDejima/status/1180490662694621184
みんなみんな失ってしまった保のセリフに対して。閉じこもっていた間に大切な人を失ってしまったのは、剣司と似た状況ですね。このセリフを言った行美さんが、自分の作ったファフナーで娘夫婦を亡くしているという事実もまた重いです。
史彦「俺という人間が、他に術を知らんのだ!」
・息子にあれだけ言われて、息子の気持ちも、自分の気持ちも、母への想いも、島のことも、考えて、考えて、でも出てきた答えが、あれだった。こんな苦しい戦いがあったんだな、って歳とってから気がついた。
https://twitter.com/koisikorokororo/status/1180332759878791169
続く溝口さんの「生きて帰ってくる理由さえ用意してやれないのか、俺たちは」というセリフもとても好きです。溝口や史彦の歩んできた人生では、それ以外の選択肢などなかった。それ以外の道を選びたいという気持ちがあってもその手段が無いという苦しさこそが、史彦たちの親心あってのものなんでしょうね……。
ミョルニア「ありがとう史彦、一騎を育ててくれて」
名前をミョルニアにするか紅音にするかでめちゃくちゃ悩みましたが一応この言葉を発した主ということでミョルニアで。内容としては真壁紅音の言葉だと思っています。
子供を育てる親として、島を導く代表者として、悩みながらも戦い抜いた彼にかけられた「ありがとう」という言葉がとても好きです。
25話 決戦~きょうせい
3票
カノン「前は、どこにもいなかった。だが今は、ここにいる!」
今はここにいる、と高らかに宣言できるようになったカノン。その名前が示す通りに生まれ変わってゆくカノンがとっても好きです。
剣司「死んじゃダメなんだ……死んじゃダメなんだよおおおおおおお!!」
・やはりこれは欠かせない。ただ臆病だった剣司が、命の大切さを理解しまくった上で、180度別の角度から似て非なるセリフ言うのな。成長の塊
https://twitter.com/aoba0125/status/1180127140626329601
臆病で守られるばかりだった剣司が、死んじゃダメだと心の底から叫ぶのがとっても好きです。本当に頼もしく成長しました。彼らの成長がこんなにも見える最終回が大好きです……。
26話 蒼穹~そら
4票
総士「教えてやる、僕がお前達に教えた戦い方の名を! 消耗戦だ! 痛みに耐えて戦う戦法だ! それが戦いの痛みだ、存在することの苦しみだ、いなくなることへの恐怖だ、フェストゥム!」
総士「生きていることに、感謝したいか。それが今ここにいることの喜びだ」
第5位 4票
乙姫「私、ここにいたい…ここにいたいよ…!」
乙姫「おかあさん」
2票
乙姫「私はあなたたちみんなを抱きしめる。お母さんみたいに。そのために、この島とひとつになる」
乙姫「私は、ここにいるよ」
・受け入れることも、ひとつの力だよという続く言葉まで好きです。
https://twitter.com/AzuzA_03t/status/1180262602171011072
・島のコア、乙姫がいたからこそ島民が正しく存在出来た。それを改めて感じられた一言。
https://twitter.com/kiramekiproject/status/1180125564125888513
抱きしめる千鶴の温かさに、消えゆく運命の受け入れ方を見出した乙姫。「おかあさん」という幼い子供にとっては身近であるはずの、しかし乙姫は出会うことのできなかった存在が答えになるのがなんとも切ないです。
総士「引き金は遠見が引くんだ」
最後の力を振り絞り、総士・一騎・真矢の3人が力を合わせて放った最後の一射。誰が欠けてもできなかった、最後の一撃。最終回としてこんなに綺麗なものはない……。ここで流れるマークザインもアツいです。撃つ直前にぎゅっと手が握られるのも大好きです。
一騎「飛べるさ、俺とお前となら……そうだろ?」
最初は総士が発した言葉を、今度は一騎から返す。一騎とそうしのこういう関係がとても好きです。お互いに理解しあって、追いつき追い越して、キャッチボールを続けていくような。一人では飛べなくても二人でなら飛べる。以前はマークエルフとリンドブルムの操縦という意味でしたが、今回は目の見えない一騎に代わって総士が指示を出し、もう力の残っていない総士に代わって一騎が飛ぶ力を提供する。……ただ、共に帰ることは叶わなかったわけですが。
一騎「ああっ…!」
・って台詞……台詞?総士の乗ってるコックピットがザインの手から崩れた時のやつ。ここの石井さんの演技が凄く好きで何回聞いても泣きそうになる。この台詞にこの時の一騎くんの気持ちが全部つまってる気がする
https://twitter.com/orange8821/status/1180291738247692288
声優さんのこういう言葉の端や吐息一つにも感情を乗せられるところって本当にすごいと思います。大事なものが手のひらの中で砕けていく感触、その喪失感を感じさせる一瞬でした。
2票
総士「たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう。もう一度お前と出逢うために。お前が信じてくれる限り、いつか必ず、帰る。お前がいる場所に」
・色々あるけど、究極はこれかな。ファフナーは永劫回帰の物語…
https://twitter.com/nagisatonaka/status/1180784548474314752
私もこのモノローグとても好きです。流れるShangri-Laも完璧。もう何も言うことはありません。
<RIGHT OF LEFT>
僚「お前……分かってて食おうとしただろ!! ……馬鹿野郎」
ここの僚を悲しげに見つめるプクの目がつらいです。犬はずるい。
2票
僚「欲しかったのは、生きる場所だ。死に場所なんかじゃない。絶対に」
生駒真幸がパイロットが最後まで戦えるように計画を立てていたことが判明したシーンでのセリフ。L計画がどういうものだったのかを表すセリフですね。残酷な面が印象に残りますが、彼らが求めていたのはあくまでも「生きる場所」だった。
僚「なあ、祐未。好きだ……いや、好きだった。たぶん、ずっと前から」
・状況と情景と音声が完璧すぎる。これを超える告白シーンに一生出会えない気がするくらい好き。
https://twitter.com/no1_spring_nh/status/1180121340075896833
背後で鳴り響く時間超過を示すアラート音、二人きりで沈んだ海溝の底。言葉にしなくても「もう帰れない」とお互いに分かっていて、ただ消え去る時を待つだけとなった。
残されたわずかな時間で交わされた言葉。余計なものは全て削ぎ落とされた、どこまでも純粋で素直な心の声。ひとの命の、心の美しさを凝縮したようなシーンだと思います。
ちなみに流れている劇伴曲は『マリンスノー』、この曲もとっても綺麗で好きです。
2票
僚「代謝って、体を生まれ変わらせることだよな……お前達もそれを手に入れた。それって、命になるってことだろ」
・フェストゥムが人と触れ合うことで無生命から生命へと。この頃からすでに変化・進化は始まっていて、先輩はそれを祝福しながらも殺した。いずれ後輩たちが彼らと対話する希望を残して。
https://twitter.com/micanfaf/status/1180322041745903616
・将陵僚くんの最期の台詞。彼の生き様をずっと忘れない
https://twitter.com/sisamisaki/status/1180470261331611650
ここで静かに笑う僚の表情がとても切ないです。元々短命だと定められ、日々命のタイムリミットを自覚しながら生きていた彼が、敵であるフェストゥムの「命」を認めたのがとても好きです。
2票
僚「以上が、俺達の戦いだ。……これを聞いてくれる奴がいることを、祈ってる」
・壮絶だったL計画の顛末を聞いて彼らは最後まで冷静だった…と言うしか無かったのが切なくて切なくて…ファフナー沼にどっぷり引き込まれましたわ…
https://twitter.com/SDFCCno_okage/status/1180147322430185477
音声を聞く大人たちがうつむき涙しながら音声を聞いているシーンで涙腺崩壊しました。彼が残したボイスメッセージが、機体のデータが、海底で放たれたフェンリルが、竜宮島を守るために戦った彼らの意味を伝えてくれたんですね。
第1位 9票
総士「僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を譲ってもらっているんだ。たとえそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に感謝する」
<HEAVEN AND EARTH>
保「いやぁ~剣司くぅ~ん飲んでないよ~」
・最高に可愛いから
https://twitter.com/3858548385wwww/status/1180428200603602944
分かります可愛い。
第5位 4票
操「空が綺麗だって、思ったことある?」
芹「青い空が見たいよぉ…!」
・平和も青い空も当たり前のように享受してるけどそうじゃなかった…って思い出させてくれる。
https://twitter.com/sakruan/status/1180528306841501696
失って初めてわかる青い空の尊さ。HAEではフェストゥム襲来以後、空がずっと暗い雲に覆われていますが、それがよりいっそうラストシーンの空の青さを引き立てていて好きです。
史彦「味方の死は背負うことが出来る。だが敵の死は、刻み込むしかない……永遠に」
味方の死を背負って戦う、というのはROLでも描かれたことですが、「敵の死」についてはこのあたりから描かれるようになりましたね。ひと以外の命にも触れ、乙姫と触れ合っていた立上芹がいたからこそ得られた新しい視点だと思います。
味方の死を背負い、敵の死を刻み込んで今を生きていく。それがここにいることだと、味方も人もフェストゥムもたくさん殺してきた史彦が述べるのがとても重いです。
操「俺の存在は君たちで言う指みたいなものだよ。君の指は君に命令しない、でしょ?」
・彼の存在がどういうものかストンと腑に落ちたので、例えとしてめちゃくちゃ好き
https://twitter.com/simizu0813/status/1180145842616823808
操の言葉はつたないですが、分かりやすくもありますね。無印のミョルニアとイドゥンの会話はちんぷんかんぷんでしたが、操は覚えたての人間の言葉で頑張って言いたいことを表現しようとしているような印象です。
これに対する「指はそこにあるものを伝えてくれる」という一騎の返事もとっても好きです。かつて「僕に必要なのはこの左目の代わりになるものだけだ」という言葉をかけられて、同じものが見たいと島を飛び出し、「僕の見ているものが見える」ようになった一騎だからこそかもしれません。
一騎「お前は、そこにいるのか?」
・フェストゥムに「あなたはそこにいますか」とずっと問われていた一騎が、逆に来主に対して自らの指で触れながら問いかける台詞。まさか一騎がフェストゥムに対してこの言葉を問い返す日が来るなんて…と鳥肌が立ちました。一騎はいつも、向かい合う相手の個の存在を肯定するんだよね…幼少期の総士、一期のカノン、HAEの来主、EXODUSのミツヒロ…傷によって、対話によって、相対する者に「自分はここにいる」ことを気づかせる役割。
https://twitter.com/oboro4110/status/1180143621145681921?s=20
フェストゥムが人の言葉を話すようになった一方で、一騎がフェストゥムに存在を問いかけるようになった。HAEで立場が大きく変わったことを示すセリフの一つだと思います。
「お前はそこにいるだろ」と投げかけ訴え気付かせる役割が真壁一騎なのですね。コメントめちゃくちゃわかりみにあふれます……。
一騎は『世界の傷を塞ぐもの』『存在と痛みを調和させるもの』と言われていますが、これこそがそれなのかもしれません。傷が癒えることなくずっと痛いままなら、誰しも消えてしまいたいと思うから。傷を負ったものに、存在を自覚させる役目。フェストゥムにとっての『抜けない棘』である皆城総士と対をなす存在ですね。
カノン「まだだ、私はまだここにいるぞ!」
話数・人物表記なしの投票でしたが、たぶんここかなと思って入れました。類似のセリフではこの後史彦さんが「私は、まだここにいるぞ……!」と言います。
カノンがフェンリルを起動しかけたシーンです。無印17話ではフェンリルを実行しようとしてやめたカノンですが、今回は「まだここにいる」と抵抗しているところに成長が感じられて好きです。
芹「あたし怖くないよ……乙姫ちゃん」
・やせ我慢にも取れるけど、恐怖にまみれた状況でも独りじゃないから強くあろうと思える、彼女の意志を感じた。
https://twitter.com/Four_roi/status/1180253821026607104?s=20
無印最終回では乙姫が「私、覚悟できてるのに……怖い」と言っていましたが、HAEでは芹が島と一つになって消えるかもしれないという状況で「怖くないよ」と言うんですね。乙姫が耐えた恐怖だから怖くないと思ったのか、仲間を信じているから怖くないと思ったのか。解釈は人それぞれだと思いますが、このセリフに現れた芹の意思の強さがとても好きですね。
EXO26話では織姫が岩戸に入る前に「私、怖くないよ」と笑顔で言うんですね。乙姫から芹に、芹から織姫に受け継がれていくこのセリフが好きです。
史彦「及び……春日井甲洋」
このただ名前を読み上げるだけのシーンですが、そこに春日井甲洋がいるという事実それだけで嬉しいのでグッときますね。史彦をはじめとした大人たちが、甲洋が島のために戦ってくれると当然のように信頼していることも好きです。
一騎「皆が生きる場所を皆が守って、俺はそこにいられるんだ」
・これを一騎が言うから好き
https://twitter.com/erimarun/status/1180686866372104192
かつてはいなくなりたかったり、戦うのは俺一人でいいと言ったりしていた一騎が、みんなで戦うことの大事さをよく分かっていることが伝わってくるセリフですね。私も好きです。
第2位 6票
一騎「選ぶんだ、何度でも! 悲しいからって諦めずに、そこにいることを選び続けろ!」
一騎「ああ……俺も綺麗だと思う」
この一瞬に見える蒼穹、そして光に包まれて現れた青い空、流れる『新しい命』。この一連の流れがあまりにも美しくて息を飲みました。
総士「ありがとう、一騎。島を……僕の帰る場所を、守ってくれて」
戦いの音が消えた静かな波打際に光が射し、鮮やかに色づいた世界でやっと捉えた姿は2年間待ちわびた親友。流れ始める蒼穹、そしてこのセリフ。何度泣いたか分かりません。あまりにも綺麗なシーン。
ここで総士の声がわずかに震えているのも大好きです。ありがとう喜安さん。
<EXODUS>
3話 対話の代償
総士「鎮まれ、亡霊ども……この怪物を支配する力を、僕に……与えろ!!」
ここまで流れていた『禁忌』も好きだしこの後から流れるイグジストも大好きです。
初めて総士の変性意識らしきものが描写された瞬間ではないでしょうか。ちょっと不器用な面白いやつ、に戦闘中はちょっと言い回しが中二っぽくなる(ときどき左目が光る)という属性まで付け加えられて、EXOで描かれた皆城総士の新たな一面という感じです。
一騎「出前」
・初見であっても一騎にとっての心の拠り所が総士であることをわからせるシーンであり、総士に会った瞬間のあの穏やかな顔が忘れられない。二人の関係性を語るにおいて外せないシーンではないでしょうか!
https://twitter.com/makkeimx/status/1182669817708515328
ハートマークつけようか迷ってつけませんでした。
このシーン、人類軍の兵士に英雄マカベと持ち上げられ、ファフナーに乗れる代わりに寿命の縮む因子を提供したことを感謝された一騎が「出前行ってくる」と楽園から立ち去った後のシーンなんですよね。自分の知らなかった世界に出会って、ショックを受け、困惑して、出向いた先が総士のところだった。
そういえば没シーン集にバイクで向島大橋渡る一騎くんいましたね。だから何というわけではありませんが。EXO12巻をどうぞ買ってください。EXOのBOXにも入っています。究極boxは分かりません……EXO映像特典集とやらに入っていそうな雰囲気ではあります。
6話 祝福のとき
織姫「それがあなた達への祝福。苦しみも痛みも、あなた達にだけに与えられた力も。限られた命も。全てが祝福なの」
・中の人の演技も、凄絶の一言。彼女の痛みと慈しみが凝縮された彼女らしい台詞。
https://twitter.com/gyrshuyt/status/1180114529813819393
この祝福というキーワード、EXO最終回まで追っていくと少し意味が理解できてくる気がします。
「生まれることへの恐れも同じ。痛みも悲しみも、生きることすべて祝福なの」
「すべてを受け入れて世界を祝福するとき、誰もが希望に満ちた未来を拓く。いつだってそれは、信じていい未来なんだよ、総士」
いずれもEXO26話織姫のセリフです。生きることすべて祝福。短い命の全てを使って島を滅びの未来から救わなければならなかった織姫がこのセリフを言うのはとてもすごいことだと思います。
もともと祝福とは「ある変化が良いことであると宣言すること」(無印BDbox特典ブックレット冲方丁筆記インタビューより)。
苦しみも痛みも悲しみも、限られた命も、生きているから起きる変化は「世界から与えられたあなたの存在を肯定するものである」というところでしょうか。言い換えれば、痛みや苦しみ・悲しみは、世界があなたの存在を祝福しているからこそ得られるもの。そして全てを受け入れて、逆に他の変化を肯定することができたとき、たとえば自分の命が消えたとしても何かを残すことを選んだとき、希望に満ちた未来を拓くことができる。カノンや総士が分かりやすい例でしょうか。
カノン「いつもそうだ、お前は人の話も聞かないで、私の心をバラバラにする……」
・一期の登場した頃は自分が、心というものがほぼ無かった彼女が痛みという形で自分の心があることを吐露する、何より響いた台詞
https://twitter.com/hardnes_tenouja/status/1180410276971048960
ああなるほど確かに……自分の心がなければ痛みなど感じないんですよね…………。
全く関係ないんですけど鉄のラインバレルという漫画作品で生まれつき身体的な痛みを感じないキャラクターが親友に姉を殺されて「痛みを感じない体のハズなのに苦しむ」という描写がありましてとても秀逸なので鉄のラインバレルをよろしくお願いします。スパロボUXでファフナーと共演しているのでよろしければそちらもどうぞ。
8話 平和を夢見て
総士「テクニカルな助言をしたまでだ」
皆城総士!!! 不器用な男!!!!
どうしてそんな言葉の選び方になるんでしょうか。面白いですね。
この直前、「何もかも背負う必要はない」「お前が言うなよ」「まったくだ」の一騎と剣司のクロッシング具合も好きです。EXODUSでは同年代の中でそういう認識をされているのが嬉しいですね。無印では一人だけ違うものを見ていたからこそ浮いていた部分がありました。話数経過とともに徐々に近づいており、20話で咲良に「あんたもこっち来な」と言われていたあたりや(投票ありがとうございました)、合宿でカノンと掃除してたあたりはだいぶ仲間という感じがしましたが……皆が大人になったEXODUSでは本当に同じフィールドの上に立っているような印象を受けます。
9話 英雄二人
広登「見りゃ分かるだろ!」
・フェストゥムを個としてちゃんと言い返したって案外初めてじゃないかな? ジャーナリストを名乗る彼は目の前にいる相手にもきちんと向き合いたかったんだと。それが戦闘という一番望まない対話の形だったとしても。
https://twitter.com/skm09211227/status/1183033576545116161
「あなたはそこにいますか」に対する新しい視点での回答ですね。そういうのもアリなのかと驚きました。「異星人の理解不能な言葉」ではなく、「ここにいる自分に投げかけられた言葉」として応えているように見えて、広登らしくて良いですね。
2票
総士「平和な夢は見られたか、一騎。」
一騎「よく寝た。いい夢だった、多分。」
・これは外せないですね。人生初考察したセリフだし。多分の一言が色々な解釈の可能性を生み出してて好きです。完全に作者の手を超えてるセリフだと思います。一騎の性格も出てると思う
https://twitter.com/fnabeyond_shy/status/1180134047936200704
・寝起きクソ悪おじさんが一騎に語りかける時だけ若干声色が優しくなるのほんとすきなんですよね
https://twitter.com/pandadoubutuen/status/1180283367482281985
短い言葉にたくさんの想いが乗っている良いセリフだと思います。分かります。敵の真っ只中にやってきてこれから戦闘という油断のならない状況下、一瞬で交わされる言葉。「たぶん」の一言に乗っている一騎の心情を思うととても……。
(確かこの夢の内容については何かのイベントで言及されたと思います。翔子や衛がいる平和な世界の夢だったけど、今の現実を否定することになってしまうから「たぶん」のような……情報元を示せないので断定は避けます)
エメリー「彼らが怯えるほどの力が来た!」
・これだけでザルヴァートルモデルがやばいって伝わるから好き
https://twitter.com/NSSH_3746/status/1180109751742423041
こういう単純な機体性能ではなく、敵や他の勢力の反応で間接的に表現される"強さ"の良さってありますよね。フェストゥムに「怯える」という感情が芽生えていること、それをエメリーが感じ取っていることが分かる一瞬でもありますね。
一騎「守るよ、皆を。それが多分、まだ俺の命がここにある理由だから」
無印、HAEと経て「ここにいること」を選んだ真壁一騎が、「理由」について述べるシーン。しかし「ここにいる理由」ではなく、「まだ俺の命がここにある理由」という表現になっているのが一騎のおかれた状況を表していて切ないですね。運悪くここまで生き残ってしまったから「(たまたま生き残って自分の意思とは無関係に)まだここにある」という意味とも、あと少しで燃え尽きてしまうから「まだ(消えずに)ここにある」という意味ともとれます。
2票
一騎「これが俺の、祝福だ!」
・英雄二人数十周は見たけど、最初の数周はやばい!ザインとニヒトクソかっこいい!ってなってたのに一定の回数異常見ると泣けてくる…特に一騎のこのセリフで涙腺が終わる
https://twitter.com/tokotati1/status/1180144055247728640
このセリフの意味も、声ももちろん、今までの展開に挿入歌が合わさって強烈に印象に残るシーンではないでしょうか。音の消えた一瞬に力強く聞こえるこのセリフ、大好きな瞬間です。カラオケで歌いながらその時!と合いの手を入れた島民は私だけでないと思います。
2票
総士「で、それだけか!」
・やっぱり最高にかっこいいです!
https://twitter.com/Astraea1117/status/1180142597202833409
・ここの皆城総士くそかっこいいし、皆城総士とニヒトがどれだけ強いかってのを象徴するシーンだと思う
https://twitter.com/azul_YP_sagura/status/1180298448727228416
かっこいいですよね~~~!!!!!
私事で申し訳ないのですが、私はEXO9話の特にこのシーンをきっかけにファフナー沼に落ちました。このシーンを何度巻き戻して見たことか……総士様……。
10話 希望の地へ
総士「どうしたマークニヒト、虚無の申し子がこの程度か!」
ファフナーに話しかけるパイロット、皆城総士が初めてでは?
ファフナー、機体と一体になり「機体を自分自身と思い込む」ことで操縦するので(むしろ操縦するという言葉が不適切なくらい)、こうしたシーンは無くて当然だったのですが。
マークニヒトには機体に残留する思念があるらしいこと(EXO3話より)、誰も乗っていないマークニヒトがクロッシング要求をすること(EXO2話)など、機体それ自体に何か意思のようなものを感じる描写がいくつかありました。だからこそ、強すぎる機体に飲み込まれないように自分とは別のものとして語りかけているのでしょうか。分かりませんが。それにしても「虚無の申し子」という命名センスはさすが皆城総士ですね。
11話 変貌
零央「お前に向かって来る敵は俺が全部斬る、必ずそばに居る。だから、泣くな」
・そらで言えるくらい好きな台詞ったらこれです…零央ちゃんほんとオトコマエ…
https://twitter.com/awo_yamabuki/status/1180137787783168000
HAEで広登世代のパイロットはお互いに守りあえと指摘されていましたが、彗世代のこの3人は自然とお互いを守り合う関係が形成できているのが良いですよね。しかし美三香の心の奥にある、美三香自身でも自覚していない恐怖を(クロッシングがあるとはいえ)きちんと見抜いて認識しており、その上でこの言葉をかけて「泣くな」と力強く励ます零央のかっこよさが好きです。早く結婚してほし……結婚したわ…………。
13話 闇の中の未来
剣司「ドライツェンまだですか!」
・ここからの展開がめちゃくちゃ熱いからっていうのもあるけど、やっぱり勢いが好きですね(?)
https://twitter.com/10La_ff/status/1180114631399858177
この勢い好きですね。分かります。剣司がシステムに入ってるからこそのやりとりですね。適度な苛立ちを含みながらも怒りというよりは嘆きに近い、見ていて微笑ましくなる白石稔さんの演技も好きです。
2票
13話カノン「機体と自分を信じて戦え!」
・自分だけでなく機体と言ってるのが、エンジニアであるカノンの誇りと責任を感じて好き。
https://twitter.com/morisoba1986/status/1180134082748940288
・無印17話まで信じる自分のいなかったカノンが成長し戦場で仲間に信じろと叫ぶんですよ!また、機体を信じる=島の力を信じると置き換えるとカノンが本物の島民になったことを実感させられます…
https://twitter.com/morisoba1986/status/1180134082748940288
話数明記なしの投票を含みます。HAEでは後輩の初陣でカノンが「自分と機体を信じて戦え!」と言っていましたね。
彼女はHAEで自分専用の竜宮島製ファフナーを手に入れ、EXOではメカニックをしています。戦う以外の道をなくしてさまよっていた彼女が島という居場所を見つけ、機体を作ってもらい/作り上げて、"竜宮島の力"を信じて戦うようになったのだという変化がよくわかるセリフだと思います。
14話 夜明けの行進
広登「やっぱりそうだ。人間同士、争ってちゃなにも生まれない。人類軍とも信じあえる。一緒に希望を見つけられる。そしていつか、フェストゥムとも...…そうだろ、芹」
・広登がずっと目指していた事が詰まった一言だと思うので。
https://twitter.com/HyElric/status/1180133384489598976
「小楯先輩みたいに戦う」という気持ちだけで突き進んでいた堂馬広登は、フェストゥムに触れ、芹の声を聞いて、大きくスタイルが変わりました。いつか放送室で籠城して言ったように、「希望」を信じることを選んだのです。何事もやってみなくちゃわからないだろう、という子供のような夢をいつまでも胸に抱いて忘れずに、実際に世界を見て人と触れて行動した堂馬広登は本当にかっこいいなと思います。
そんな広登を無慈悲にも貫いた一発。第2クール初回で大きな衝撃と爪痕を残したエンディングでした。特殊エンディングはダメです。ここでかつて立てこもった放送室や教室に掲げられた「希望」がフォーカスされるのが心憎いです(バスタオルを取り出しながら)
17話 永訣の火
美三香「気持ち…悪いよね」
零央「全然」
御門零央~~~!!!!! かっこいいぞ~~~~~~~!!!!!!!!
あまりにも心がイケメン。身長が伸びたらもう完璧じゃないですか……BYOで成長したイケメン姿を見せつけられたら死んじゃいます……………………。
カノン「この島はいなくなった者たちのことを決して忘れないんだな」
・自分の存在が消えるだろうとわかってるからこそ……余計にしんどい 誰かに自分の存在を託していく……
https://twitter.com/s_la_7/status/1180123318910767104
無印20話、夏祭りの前のシーンでは「この島では、死んだ者のことを誰も忘れないんだな」と発言しています。CDドラマGONE/ARRIVEで「誰かがいなくなることなど、当然の日々だった。だから、平気だと思おうとしていた」と語っていた通り、きっといなくなった者を振り返る余裕すらなかったのだと思います。
一方で、カノンのメディテーション訓練の海にはたくさんの人の魂の炎が浮いています。真矢に「カノンは、優しい。ずっと覚えてるんだ。亡くなった人たちのこと」と言われているように、カノンも心の中でずっといなくなった者たちのことを忘れないでいたのです。
いなくなった者たちのことを忘れずに大事にすることができる竜宮島に出会って、彼女は本当に嬉しかったんじゃないかな、と思います。
そしてEXO17話、このセリフはもう既に戦いを終え、自らの命がもうすぐ消えると分かっている状況で発されたセリフでした。「私も島のことを忘れない。どんなに遠く離れても、ここに、私がいた全ての記憶だ残り続けてくれる。遠い未来までずっと」と続くように、無印のときとは逆に、自分自身が去る側となっても忘れられないでいてくれるという安心感を確かめるようなセリフに聞こえました。同じセリフでもこうも意味が変わるのが深いですね。
第4位 5票
カノン「それは、私が心のどこかで望んでしまった未来なんだ。本当の望みかもしれないけど、私の探していた未来じゃない」
カノン「私は、その未来を選べない…お前といられる未来があった。それだけで、いいんだ……」
カノン「好きだよ、一騎」
18話 罪を重ねて
カノン「希望はある。たどり着けるよ、一騎」
17話、あのエンディングを迎えておいてこのシーン。ファフナーで死人がしゃべるのか、と驚きもしましたが、紅音が影響を与えてミョルニアが生まれて紅音の言葉を話したように、ミールに記憶されたカノンの言葉がミールを通じて届いているのだと考えれば納得できるような気もします。
このカノンの言葉が伝えられるシーンの後、新しいOPであるDEAD OR ALIVEが流れるのがまた良いです。キラキラと光る海、青く澄み渡る空。カノンの切り開いた未来が、これだ。
咲良「カノンの字よ、あたしが教えたの……みんなと同じ言葉を学びたいって、こんなの書かせるために教えたじゃないっての」
・みんなと一緒になりたいよね…カノンと咲良の絆は言葉か……新井さんの泣き声好きです……
https://twitter.com/mark_komatsu/status/1180124841573146626
カノンと咲良、無印でもEXOでも会話するシーンが多い印象ですね。きっと文字以外にも、島のことをたくさん咲良が教えていたのかもしれません。ここの咲良の声、切なくて本当に胸に刺さります。
19話
一騎「島に帰ろう。一緒に、生きて戻ろう」
・一騎が『生きて"島"に帰る意思を見せた』こととで、"島"から遠ざかろうとする真矢を繋ぎとめた言葉。1期とは逆のやりとりであることも含めて印象に残っています。
https://twitter.com/no1_spring_nh/status/1180121382232838145
無印10話
一騎「遠見は、俺のこと、覚えていてくれる?」
(中略)
真矢「たとえ、どんなに変わっても、あたし、一騎くんのこと覚えてるよ」
無印15話
真矢「帰ろう。帰って、もう一度話そう。それをやめたら、きっとほんとに自分も相手もいなくなっちゃうから…だから、何度でも話そう」
無印24話
真矢「そう。ちゃんと帰ってくるっていう約束の文字」
(中略)
一騎「遠見。お前の分、俺に書かせてくれ」
一騎「行こう。そして、帰ってこよう!」
このあたりでしょうか。腕に座標を書いたように、一緒に帰ろうと島に繫ぎ止める役割は真矢のものでしたが、今度は一騎から真矢にこの言葉をかけられたのが良いですね。
澄美「私なりに、精一杯育てました」
・一騎総士真矢、好きな台詞は数知れず。でも一番心に残った……長い間、ファフナー追ってきて良かったと思ったシーンの一つ。ファフナーは大人も、子供も、みんな戦ってる…
https://twitter.com/k15nife/status/1180487185331453952
ファフナーは大人たちが良いですね。こうした大人のセリフに票が入るのは嬉しいものです。
誰もが自分の人生の中で、自分の存在をかけて、必死に戦っている。そうして力が合わさって、竜宮島の力になっているのだということを改めて感じさせるセリフです。
第5位 4票
甲洋「確かに助けたぞ……一騎」
21話 目覚めの時
暉「竜宮島に来ませんか。俺達の故郷を見てください。空からじゃ、何を壊そうとしたか分からないでしょう」
・外の世界に出て、人の恐ろしさに触れて、島を滅ぼそうとした人に出会ってしまい、精神がギリギリの中で出したのが「自分達が居た平和に触れて欲しい」という想いだったってのが・・・
https://twitter.com/QUANTAO001/status/1180133671996514306
里奈が人類軍に対して嫌悪感を示したのとは逆に、暉は実際に島を爆撃したウォルターに対してさえこのようなセリフを言えるようにまで成長したんですね。島を出たきっかけは真矢だったとはいえ、本当に世界を見て、「こんなところ来るんじゃなかった」と思いながらも過酷な旅を続けて、その果てに得られた言葉。本当によく頑張りましたよ、暉……。
2票
一騎「戦いだけじゃ希望になれないって思い知った。ただ命を使うだけじゃ、どこにもたどり着けない」
総士「同感だ。僕らには新たな平和を作る術がない。世界を導く者たちを、対話の力を守ろう。犠牲になった全ての人々のためにも」
一騎「そのために俺は、ここにいる!」
そして『その時、蒼穹へ』が流れる始めるワンシーン。これが長い旅の終わりだと熱くなるのと同時に、言いようのない不安に襲われたのを覚えています。
さて、EXOは「今、ここにいる理由…(竜宮島回覧板EXO第1号より)」「命の使い道」というテーマがありましたが、このシーンで「何のために戦うのか」ということが改めて宣言されましたね。長い脱出行=EXODUSの果てにたどり着いた答え、という意味ではEXOの中心になるセリフとも言えそうです。
ちなみに「この対話の力を守るために戦う」という部分、CDドラマTHE FOLLOWER2でより深く掘り下げられているので一聴の価値ありです。真壁紅音、皆城公蔵やミツヒロ・バートランドも出演しています。
ウォルター「君たちの島を見たかった……」
・ウォルターさんには島に来て灯籠流しをやってほしかった
https://twitter.com/kon_power/status/1180695953528901632
HAEで竜宮島を爆撃したウォルター・バーゲスト、最期の言葉です。つらい。彼がフェンリルを起動認証したところから流れ始める『マークザイン』の絶望感がすごい。
「最後の最後で相手は人間か…」という、逃げ場がないこと/この世界がそう簡単ではないことへの諦めを感じるセリフも悲しいです。
22話 憎しみの理由
暉「島が……来てくれた……」
ここの暉の声、めちゃくちゃ好きです。掠れた、力のない声。今までずっと張り詰めていたものが切れて、心の底から安堵した瞬間にぽそりとつぶやくように零れた言葉。巻き戻して何度も再生しました。このたった数秒の声の中に、暉が今まで歩んできた旅路の苦労と、「竜宮島」あるいは姉・里奈がどれだけ安心できる存在であるかということが詰まっているように思います。声優さんすごい。
織姫「普通の家族みたいに暮らしたかったね」
総士「それが叶う未来を願おう、僕らがいた証として」
・自分の生存限界を知っていても未来への希望を語る二人が好きです。無印での乙姫と総士の会話と比較しても乙姫と織姫の違いと総士の成長が伺えるのもグッと来ます
https://twitter.com/sukiyaki_283/status/1180459987497185280
無印22話では、ウルドの泉での総士と乙姫の会話で、乙姫が「私たち、最後まで普通のきょうだいになれなかったね」という発言をしています。これも22話なんですね。あの頃は乙姫も総士も、お互いの命が残り少ないことを知ってそれ以上のことは言いませんでしたが、EXOでは「それが叶う未来を願おう」と未来のことを語り合えているのが皆城家の変化だなぁと思います。ああ皆城家、尊い。
CDドラマ THE FOLLOWER2
総士「ただ閉じこもり、島自ら対話の道を拒むと言うなら、今の僕はその選択を、この島の在り方を否定する!」
・『守るべきは、対話の可能性です!』からのあそこら辺が良い。
https://twitter.com/2131neboo/status/1180145229380194304
THE FOLLOWER2、皆城総士が島の理念さえも否定して、島を捨ててでも希望を守ることを選択するという話なんですね。一騎と真矢も同様の選択をします。正直をこれを聞いているのと聞いていないのとでは、EXODUSの印象が大きく変わると思います。私の感想文こちらです。
EXO第11巻、究極CD boxに収録されております。残念ながらEXOのBD boxには収録されていませんでした。究極CD boxはTSUTAYA DISCASさんにてネットレンタル可能なので是非。
https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/cd/goodsDetail.do?pT=null&titleID=4091016592
24話 第三アルヴィス
暉「譲ってもらった命、捨てる気は無い」
里奈に「島の外になんか行かなきゃよかったのに」と言われた後でのセリフでした。「広登は世界を見れてよかったって言った。平和を広める価値を知ったって。俺もそう思う。命を使う価値がある」と暉は長い旅を経て考えるようになった。最初は真矢についていっただけだったのに、こうしてしっかり島の外に出たことの意味を答えられるようになって暉の成長を感じます。
暉「もう何も奪わせるものか…!」
・この言葉がファフナーのすべてだと信じてます
https://twitter.com/H3C840B5ZG9kEkV/status/1180499871771398145
暉「第一パイロットの接続を解除!!」
・自らを犠牲にしてでも姉を守る暉が漢過ぎて辛かったよ…
https://twitter.com/n0btn/status/1180140999726653440
ここの里奈を守りながら、「希望を守るために戦う」という旅の果てにたどり着いた答えをその命でもって実行する西尾暉、あまりにもかっこいいし見ていて胸が痛みます。
梶裕貴さんの演技も本当にすごい。個人的にめちゃくちゃ好きでファフナーに興味持った理由の一つだったくらいなんですが、贔屓目抜きにしてもここの一切の迷いがなく、文字通りに自分の命を使って言葉を発するその声は本当にかっこよかったと思います。
ウォルター「誰もがいつか行くところさ」
・好きなセリフと言うか、忘れられないセリフです。命の使い方を考えるアニメ。誰もがいつか行く場所へ、私は胸を張って行けるだろうか‥
https://twitter.com/kyomuenokumotsu/status/1180157038229254145
私もこのセリフは好きです。ファフナーという作品の枠を飛び越えて、「人も動物も、命ある誰もがいつか行くところがある」のだな、という考え方は私の心の奥深くに根付いています。
実はこのシーン、24話に予定されていた収録を前に「誰もがいつか行くところ」へと旅立ってしまった松来未祐さんがいらっしゃるんですよね。(参考:ウォルター役置鮎龍太郎さんのツイート)
ファフナーが私たちに訴えかけてくるものは、単なるアニメ作品という枠に収まるものではないな、ということが感じられる部分の一つかもしれません。
25話 蒼穹作戦
総士「君の名を僕は知らない。もし君がこの機体と出会うなら、それが君の運命となる。僕の名は皆城総士。君がこれを聞くとき、もう僕はこの世にいないだろう」
・生存できないと悟ったこと、そしてニヒトを後の者へ託そうとしたその思い、つらさを考えるとグッとくるものがある…自分がいた証を残し、思いを託す…そんな総士の録音のセリフ。
https://twitter.com/kasenkouya/status/1180130271728791553
今まで一部でデスポエムとも称されていた総士のモノローグが、マークニヒトに遺すボイスメッセージであったことが判明したシーンです。この後半部分についてはEXO1話の一番最初に述べられていたものと同じですが……ROLの将陵僚のボイスメッセージを思い出しますね。こうしたオマージュがEXOは本当に多いです。
2票
史彦「諸君こそ、我々にとっての誇り高い未来である」
・親から子への、大人になった子どもたちへの祝福と尊重を感じて本当に好きなセリフ。
https://twitter.com/coshun25/status/1180131975840952321
・子に対する親の姿勢、いなくなった人を忘れない、守りあってみんなで生き延びる。竜宮島の心と戦い方が詰まった台詞
https://twitter.com/micanfaf/status/1180323740028035074
かっこいいセリフですね。ファフナーは大人がいい作品だとよく言われますが、それを象徴するようなシーンだと思います。最終話前に配信された竜宮島回覧板でもこの成人式での史彦の口上は使われていました。
EXODUSでのテーマの1つに「継承」というものがありました。第4話『継承者たち』では「平和だけを受け継げる時代は過ぎ去った。(中略)今日を生きる戦いが、受け継がれた」というポエ……モノローグもあります。
親から子へ、先輩から後輩へ。未来を切り開く若者たちこそが、「誇り高い未来」なのです。
THE FOLLOWER2の話をまたしますが、あのCDドラマの中では「親の考えを否定してでも、自分たちで未来を選び取る」という選択がなされます。成長して今を生きていく子供達こそが未来であり、たとえ自分たちが歩んできた道とは違う道を選んでいくことになったとしても、受け継がせる大人たちは「誇り高い」と捉えていることが最高に好きです。すみませんヒートアップしました詳しくはこちら。
彗「暉先輩の席に、僕がいていいんですか」
・EXOで描かれたテーマの一つ、"役割の継承"を最も端的に表したセリフだと思います。やがて彼は総士や剣司がいた席にも座る。いなくなった者の役目を、居場所を、誰かが引き継いでいく。
https://twitter.com/fafner_hina/status/1180275861594894336
ここでも継承! うわめっちゃ分かります~~!! と思ったらこれ自分のツイートでした。EXOのテーマが一貫しており、同じテーマを別の角度から・別のキャラクターたちで描いているということがよくわかりますね。
総士「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」「無にぃいいいいい帰れえええええええええええ!!!!!!!!!!」「邪魔をするなああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!」
・総士喉大丈夫ですか
https://twitter.com/9____21/status/1180123115977723905?s=20
笑いました。大丈夫なんでしょうか。最終決戦なので叫びてんこ盛りですね。
これが本当に最後、総士は全身全霊をかけて戦っているので、まぁ少々喉が潰れても大したことではない、ただただ力を振り絞り命を削っているのだろうと思うとつらいですね。あるいは、もうすぐ自分は消えるという恐怖をごまかすための叫びなのでしょうか。ああ皆城総士。
一騎「還りな。お前たちのいるべき無へ」
総士はここまで「無に還れ!!」と幾度となく叫んできましたが、一騎は「お前たちのいるべき無」という表現をしましたね。マークザインとマークニヒトの違いですね。
ここからは自己解釈の話ですが、一騎は相手の"いるべき場所"として虚無を設定するのだなぁと思いました。えーとつまり座標指定を存在しない場所にするということで……Excelだったら#NAME?とか出てくるやつではないですか?
虚無にも「いる」という表現が成立するようですね。たった今お前はここにいてはいけない存在だ、だからお前たちはいるべき場所=虚無に還りな、という意味でしょうか。フェストゥム全体に対して言っているのではなく、対話の可能性の邪魔になる、今そこにいるフェストゥム単体に対しての言葉だと思うと納得できそうな気がします。
相手のいるべき場所を定めるという点ではBYOの一騎のスタイルに通じるものがありそうです。
26話 竜宮島
3票
美羽「美羽も嬉しいよ….生まれたこと」
・ファフナー全体のテーマ、価値観をよく表したセリフだと思う。何度も繰り返されたけどやっぱ最終話は衝撃だったというか
https://twitter.com/7Fapl3JJbgD0uLL/status/1180131609153957888
・HAEと迷ったけど、エグゾ通してどれだけ死を見てきて絶望的な状況になっても生を肯定する美羽ちゃんに泣いたので最終話の方で…!
https://twitter.com/t_ayasee/status/1180136906098528258
HAEで操が「俺はもう戦いたくない」と叫び、ミールの生み出したフィールドによって暗く覆われていた空が晴れた瞬間。美羽は「ね? そらってきれいなんだよ。みわもうれしいよ。うまれたこと」というセリフを言っています。このときと同じセリフですね。
成長して、竜宮島以外の世界を見て、それでも「生まれたことが嬉しい」という純粋な気持ちをずっと抱き続けている日野美羽、まさしく希望そのものですね。この言葉、「すべての生命の祝福」に他ならない。
「あなたはそこにいますか?」という問いかけに対するベストアンサーかもしれません。私もあなたも、生まれたことが嬉しい。そこにいる私もあなたも、みんなまとめて肯定する(祝福する)セリフですね。そんな彼女がBYOではマークザインに乗ることになったのは、ある意味必然だったのかもしれません。
6票
総士「今更だが気分が良いものだな、仲間に指揮を預けて戦えるというのは!」
澄美「ありがとう…人の心を持つコアがいたから、私たちは生きられた」
・織姫へ直接伝えることができた好きなシーン。コアの括りに乙姫も入っていたのかな…と個人的に思ったり…
https://twitter.com/t_ayasee/status/1181489207291727872
このセリフの前、史彦の「未来を見つめ、戦いに耐えて我々を守り抜いた島のコア…皆城織姫に、感謝する」というセリフも一緒に並べたいですね。
最初、織姫の態度はとても冷たく見えるものでした。
7話ではパイロットが傷ついても「あなたたちが手に入れた力はこんなものじゃない」と淡々と告げていました。
6話では岩戸から出るや否や一騎と総士をザルヴァートルモデルに乗せろと命じて保と容子に反対され、16話で「でもファフナーは戻して、もういない人より、大事な存在だから」と言い放ちベラに「人よりファフナーが大事?」と疑念の目で見られる等、大人たちに反感を抱かれている描写もありました。
いずれも希望に満ちた未来にたどり着くために必要なことであり、無印での総士のように、守るためにやっている行動だったわけですが。
それがCDCに古くからいる要澄美によって「人の心を持つコア」と認められ、さらに織姫のおかげで生きられたと織姫のことが肯定されたのです。織姫はいつも誰かを肯定する側、祝福する側でしたが、ここで島に生きる住民から織姫に祝福が返されたようにも思います。
仲間よりファフナーが大事だと言い放った皆城総士が真壁一騎に認められた瞬間に涙したように。
人よりもファフナーが大事だと言った皆城織姫は、島民に感謝された瞬間に涙した。
3票
芹「織姫ちゃん……いつも一人で泣いてた。悲しくても皆を守って。私が織姫ちゃんを守るよ。ずっと一緒にいるよ」
織姫「やだよ、芹ちゃんは生きてよ! いなくならないでよ!」
・エグゾ26話で、ずっとずっと気を張りつめてた織姫ちゃんが唯一、素の感情を曝け出すシーン。
https://twitter.com/Veludo_t/status/1180140838518583296
・島の防衛を最優先に考え、冷徹かつ気丈に振舞っていた織姫が初めて「芹ちゃん」と呼び外見相応の少女のように感情を露わにしたシーン
https://twitter.com/McKay36987504/status/1180141891490156544
芹のセリフに1票、織姫のセリフに2票でしたがまとめさせてもらいました。
この局面で織姫が見せた涙に本当に心を打たれます。乙姫のときは見送ることしかできなかった芹が、「ずっと一緒にいるよ」と言葉で行動で示しているのも、芹の成長が感じられて好きです。「島のコアに寄り添う」という行為は、総士にも里奈にもできません。また、一騎が総士と添い遂げることは叶わない一方で、芹は消えゆく皆城家の者の手を握って離さないということができるのです。孤独で過酷な運命に縛られた島のコアが報われた瞬間だとも思います。
ちなみにこのシーンで流れ始める曲のタイトルが『Orihime』なんですね。この曲を聞くといつもこのシーンが頭に浮かんでつらいです。
総士「怖いかニヒト、僕もだ」
・死を受け入れてるように見えたのに、やっぱりその場になったら怖いと、正直な気持ちを吐露してて、総士くんが人間らしく見えた。憎んでたニヒトを許し、マイナスの感情にも折り合いをつけて、穏やかに逝ったんだなと。
https://twitter.com/nijikuma88/status/1180350242543194112
分かります。とても分かります。今まで死ぬことをずっと受け入れていたように見えていた彼が見せた「怖い」という感情がとても愛おしいです。怯えるのは人間らしくて愛おしくて抱きしめたくなります。
さて、ここのやりとりは織姫の言葉も含めて全部好きなので載せます。
総士「存在が消える恐怖…痛みの根源か」
織姫「生まれることへの恐れも同じ。痛みも悲しみも、生きることすべて祝福なの」
総士「織姫……」
織姫「すべてを受け入れて世界を祝福するとき、誰もが希望に満ちた未来を拓く。いつだってそれは、信じていい未来なんだよ、総士」
総士「還ったか、織姫…僕らも還ろう、命の源へ」
無印最終話では、総士が「それが戦いの痛みだ、存在することの苦しみだ、いなくなることへの恐怖だ、フェストゥム!」とフェストゥムに「いなくなることの恐怖」を教えていました。一方で、乙姫が「私、覚悟できているのに……怖い」「私、ここにいたい」と涙していました。
EXO最終話では、存在が消えることへの恐怖を総士が覚え、織姫がそれに対して導くように言葉を返します。このセリフを受けて、今まで「無へ還れ」と言い続けていた総士が、無を「命の源」と肯定的に言い換えたのです。
無印15話で乙姫は「最初は、みんな一つだった。大きくて深い場所…そこから出てくることで、みんなバラバラになった」と言っています。命はひとつの無から生まれ、バラバラになり、そして最後にはそこへと還る。還るべき無は、そこから新たな命を生み出す場所でもあるのです。だからこそ、総士はこれから行く先を「命の源」と表現したのでしょう。
「誰もがいつか行くところ」も同じように、無を言い換えた言葉ですね。ちなみに英語ではthe beyondであの世という意味になります。
3票
総士「未来へ導け、一騎。そして、互いの祝福の彼方で会おう、何度でも」
一騎「ああ、総士……必ず」
・無印の「いつか必ず帰る」という叶えられるか未知数だった約束を果たした総士なので今回も約束を守ってまた大きい総士が一騎と再会出来ることを願ってこの台詞に。
https://twitter.com/wisteriawhite/status/1180626090630320131
一騎と総士が最後に交わしたセリフですね。「待て、総士…俺も」と一切のためらいなく追いかけようとするところが一騎くんらしくて好きです。
このセリフは解釈に幅があるものだと思います。私個人としてはこうかなと解釈していますが、長くなるのでここでは割愛します。
剣司「必ず帰るぞ…俺たちの島へ!」
・やっぱりこれかなぁ。これが全て
https://twitter.com/chiyo_no_suke/status/1180339116065480705
これからの物語がどんな話になるかを簡潔に一言で表してくれた言葉だと思います。この言葉に竜宮島の住民の総意が詰まっています。剣司が言うと絶対に帰れるんだなという信頼ができますね。
美羽「みんなを守ってくれて、ありがとう」
この美羽のセリフで、今までの真矢の戦いが全て肯定されているんですよね。そうしてやっと涙を流すことができた。
日野美羽、他者が生まれたことを無条件で肯定できる純粋さを持ち続けながらも、自分という希望を守るために流れた血に感謝ができるんですね。光も闇も両方を知った上でどちらも受け入れることができて、かつ憎しみに染まらないでい続けられる強さを持っている。弓子さんと真矢が、そして一騎や総士たちみんなが守った希望そのものです。そんな日野美羽の強さが好きです。
2票
総士「ねえ、あの向こうには何があるの?」
一騎「世界と、お前の故郷が」
・好き、というかとても引っかかっているセリフ。海の向こうの「世界」は一騎が14歳の頃感じたことで、「おまえの故郷」はそのままとして……このセリフ、絶対THE BEYONDの展開で思い出してグサグサくることになると思うから。
https://twitter.com/y_u_k_i_s/status/1180515908374036480
・この短い台詞に、一騎が今まで見てきた、私たちが見せてもらってきた全てが詰まっていて凄い。イグジストの「傷を負った 世界を知った」もだけど、短いフレーズで全てを伝えられて心を動かされるのが本当に凄い。
https://twitter.com/miku_mk_0601/status/1182787829467770880
偽りの島に閉じ込められていた一騎たちは、海の向こうには東京があると信じて疑わなかった。
しかし、EXOで彼らは島を捨てて希望を守る選択をした。だからこそ、もう嘘をつく必要はないし、本当のことを教える必要がある。そこで一騎が選んだ言葉が「世界とお前の故郷」だったのがとても好きです。
まだ幼い総士にはその意味がきちんと理解できなかっただろうし、記憶の奥底に追いやられて忘れてしまっている言葉だと思います。……BYO、どうなるんでしょうね……。
総士「苦しみに満ちた生でも存在を選ぶ心。それが僕らを出逢わせるのだと。世界の祝福とともに僕らは出逢い続け、まだ見ぬ故郷へかえり続ける……何度でも」
皆城総士、最後のモノローグでした。
無印では「たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう」と永劫回帰を示すようなモノローグですが、EXOではそれを「何度でも」と補強するような形になっていますね。この言葉でこの作品が締めくくられるのが好きです。一騎と総士は何度でも巡り会い、この物語はどこまででも、何度でも続いていく。私はこの終わり方がとてもスッキリしていて良かったな、とさえ思っています。
<話数・人物表記なし>
「これが憎しみ...これがぁぁぁぁ!!!」
https://twitter.com/ichitaka_777/status/1180140374599196672
無印23話で狩屋由紀恵を同化したイドゥンが、EXO22話のラストで"憎しみの器"として目覚めたジョナサン・ミツヒロ・バートランドが同様のセリフを言っておりました。同じセリフですが、彼らがたどった末路は別のものでしたね。
<番外>
一騎の「みんながいる限り、俺は、ここにいるんだぁぁぁ!」
・ってセリフめっちゃ印象残ってて一騎の名セリフだと思ってたんだけど、調べ直して分かった。これ原作のセリフじゃねぇわ・・・
https://twitter.com/GN__battery/status/1180128997256024064
スパロボUXでのセリフですね。蒼穹作戦以降のダブルルガーランス技で言うセリフだったと思います。なるほどそういう結論にしたか、と納得した覚えがありますね。Now Hereでの真矢とのやりとりを思い出します。スパロボUXはいいぞ。ファフナーのシナリオが元の良さは残しながら、他作品クロスオーバーによって更に昇華されたり翔子たちが生存するルートが作られたりしていて本当に良いです。スパロボ初めてだった私が3周しました。3DSソフトです。是非。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ANI276O/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_p2ZPDbVR57B4Q
翔子「お肉……」
小説およびコミカライズで登場したセリフですね。アニメでは描かれなかった翔子の一面を表しているセリフだと思います。現パロ翔子ちゃんにお肉いっぱい食べさせたい。
4.おわりに
ここまで読んでくださった方がいるのでしょうか。もしいたらありがとうございます。
せっかくたくさん投票いただいたのだから、こちらもそれなりのものを返さなければならないと思ったのが1つ、書いて並べていたらこれはこうだよねと語りたくなったのが1つ。結局こんなに長くなってしまいました。
島民のファフナー愛を感じる時間でした。本当に楽しくて嬉しかったです。本当に、本当にありがとうございました。